2025年03月01日
2025年2月の記録
Honya Clubで注文した本を近所の宮脇書店で受け取ることにしている。
仕事で使うために、1冊8,000円くらいする本を注文したからか、
「いつもありがとうございます!」と毎回言ってもらえるようになってしまった。
そんなこと言われたら、つい他にも買いたい本を探してしまうではないですか。
<今月のデータ>
購入19冊、購入費用28,058円。
読了12冊。
積読本342冊(うちKindle本161冊)。

インドの食卓: そこに「カレー」はない (ハヤカワ新書)の感想
著者はインド、パキスタン、中国の各日本大使館勤務の経歴を持つ。公的文献のほか既刊のカレー本やウェブサイトから得た情報もまま含まれているようだが、自身の専門である国際・政治・歴史分野の絡みと、現地や日本で食べた情報は本人しか持っていないものなので興味深い。考えてみれば狭い日本でも食べ物の歴史と派生っぷりは半端でないのに、インドみたいな広大な国土で四方八方から民族や宗教や文化が流入した国の食を読んで知ろうなんて無茶なのだと思い知った。当然ながら"カレー"なんて食べ物は無い。東京に住んでたら食べに行くのに。
読了日:02月23日 著者:笠井 亮平
種をあやす──在来種野菜と暮らした40年のことばの感想
昨日も大根を収穫した。種を蒔き、カイワレ葉っぱを愛で、間引きした葉を食べ、時々に抜いては真っ直ぐさに感嘆し、食べた。在来種野菜を育てるとはさらに、種を採る母本を見極め、花を咲かせ、種を熟成させて枯れ果てるまで見守ることだ。その種を大事に集め、また蒔き、途切れなく循環を続けることだ。もともとの種だって、それまでたくさんの人が代々守ってきたから有る。それまでの長い時間を想うとき、季節とともに命を守り継ぐよろこびと使命感が胸に迫るのだ。F1の種やジーンバンクに保管した種とは違うその重みを、尊さと呼びたくなる。
読了日:02月19日 著者:岩﨑 政利
任務の終わり 下 (文春文庫 キ 2-64)の感想
ふたりの男の子と痩せっぽちの女の子。ホリーの旅立ち。ホリーはいつの間にか愛すべき女性にかわっていた。『心配すんなよ、ホリーベリー。ぼくたちのバンドを引き裂くなんて、だれにもできないよ』。シリーズ1作目のラストを思い出した。中盤でホッジズが癌と自殺を結びつけて考える場面がある。癌細胞が体内で増殖転移するように、自殺も連鎖反応を起こす。自殺は日本同様アメリカでも多いと見えて、キングは憂い、"寂しき若者"への願いをこめる。『物事には好転する可能性があり、あなたが機会さえ与えるなら、かならず好転するからだ』。
読了日:02月17日 著者:スティーヴン・キング
任務の終わり 上 (文春文庫 キ 2-63)の感想
久しぶりの<キング>ジェットコースター。ここ数年のキングの小説でドナルド・トランプはもはや常連です。Zの文字はロシアの戦車に描いてあったアレからかと推測したが、ウクライナ侵略開始のが2022年2月、単行本刊行が2018年なら勘違いだろう。さて、仕留めたはずの敵がまさか、の悪夢が再開する。物理攻撃はともかく、心の内側に注がれる悪意はつらい。ホリーに目を奪われるのは、前より内面が人間らしく描写されているからか、私が忘れてるのか。ホッジズものの完結作と聞いている。前作で私が予想したとおり、物語は円環を描くのか。
読了日:02月14日 著者:スティーヴン・キング
私の身体を生きるの感想
気軽に読み始めたが、これは家の外や夫の横では読めない、と思った。女性の体は男性のそれと仕組みが違っているゆえ社会性も同じではあり得ない。のみならず、身体の捉えかたは個々人でこんなに違うのだと文筆を生業としている筆者たちは明瞭に知らしめる。狼狽えた。それは、社会生活を営むうえで感じていては支障があるから、あるいは辛いから、私が日々封じ込めている感覚を暴くことでもあるからだ。喜びより怒りに共鳴する。それでも能町みね子の全身を貫くような強烈な怒りの感情には敵わない。わかりようがない。それでも、認めたいと思う。
読了日:02月12日 著者:西 加奈子,村田 沙耶香,金原 ひとみ,島本 理生,藤野 可織,鈴木 涼美,千早 茜,朝吹 真理子,エリイ,能町 みね子,李 琴峰,山下 紘加,鳥飼 茜,柴崎 友香,宇佐見 りん,藤原 麻里菜,児玉 雨子
柳宗民の雑草ノオト 2 (ちくま学芸文庫 ヤ 16-2)の感想
その2。その1で大概は網羅されていただろうから、その2はレアな雑草が多いのではとぼんやり想像していたのだけれど、なんのなんの。その数60種。可愛らしいのから憎たらしいのまで、まだこれもあったかと驚くほどあるのだ。『これらの草々の多くを、昔の人々が見捨てることなく、実にうまく利用してきた』。食用、薬用、鑑賞用など、利用してきた知識はなかなか活用する機会が持てそうになくも貴重だと実感する。一方、挙げられた地味な雑草が園芸店に売られる洋物の草花と同種だったり、むしろ原種だったりと、知識量に感嘆することしきりだ。
読了日:02月12日 著者:柳 宗民
現代農業 2025年 03 月号 [雑誌]の感想
「種取り事始め」で考えこんでは気持ちを重くしていたところで、定期購読の「現代農業」。土壌の性質によって生態系が異なるので、ついては土を団粒化するための生物も違ってきますよねという分析記事から、読者それぞれの独自の取り組み投稿まで硬軟ごっちゃな感じが好い。種は畑のあちこちにばらまくんだよという記事で、目指しているゆるさ加減を思い出してはっと我に返った次第。だいぶ要点が絞れてきた、名づけて粗放系不耕起草生有機栽培でいきます。隣から飛んでくる落ち葉の量が半端じゃないとわかったので焚き火どんどんが欲しいです。
読了日:02月11日 著者:
種採り事始め (育てて楽しむ)の感想
日本農業新聞でおなじみの福田俊さん。家庭菜園ならF1の種を買うのではなく、自分で採種して楽しむのがおすすめと、種苗会社勤務の経験と、農園での経験を踏まえて詳しく解説している。落花生とこぼれ種のマクワウリしか成功体験がない身に、いきなり自家採種は一足飛びすぎた。固定種の種を買い込んだところで、一種類を5本も植えるスペースもなければ、直播では育たない野菜があることもてんで知らないのだもの。心折れそうになったが、まあ1年目は土づくりを進めつつ、固定種を育ててみる、くらいの目標にしておこう。絵袋は下側を切ること。
読了日:02月11日 著者:福田 俊
関口宏・保阪正康の もう一度! 近現代史 明治のニッポンの感想
BSの番組が好きだった。幕末から明治時代に入る頃になると、記録もそれなりに残っており精神性も現代人に近い。学生の時分には知識の羅列でしかなかった出来事が、ようやく社会の空気や個々の人間の思惑として捉えられる。1年1トピックほども細かく出来事を取り上げる。関口さんはフリップを読みあげて保坂さんの説明を拝聴しているだけではなくて、知識を持ったうえで所感を差し挟んでいる。穏やかな語り口ながら、鋭いものがある。当時の政治家は現代の政治家より優れたものを持っていたのだろうが、歴史は時代の勝者のものならざるを得ない。
読了日:02月10日 著者:保阪 正康,関口 宏
ワ-ニャ伯父さん/三人姉妹 (光文社古典新訳文庫 Aチ 2-1)の感想
チェーホフの戯曲を舞台で観て良かった記憶がある。この2編も舞台で観てみたい。さて、自ら働かない生きかたが否定されることは彼らには激動である。自分が変わらなくても周りが変わってゆくぶん取り残されるのは、現代に似ている。今まで生きてきたように生きていては埋もれてゆくだけ。かといって家族のために働いても先は暗く、外で働いても意味を見出せない。働かずとも良心の呵責を覚えずに生きられる人もいるのに、真面目な者が苦しみ、後世の人々が自分たちをどう思うか議論を重ねる。切なくて、いとおしい。わたしたちに似ているから。
『そうよ、大事なのは働くことよ。あたしたちがこんなに塞ぎ込んで、人生を暗いものとしか見られないのは、労働を知らないせいよ。あたしたち、労働を見下してきた人たちの子供ですもの』。
読了日:02月09日 著者:アントン・パーヴロヴィチ チェーホフ
羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季の感想
高原の厳しい気候に適応するよう改良した在来品種の羊を、伝統的な方法で放牧する暮らし。羊と土地への思い。古来の手法を守って慎ましく暮らしてきた地が、ワーズワースによって注目され、「美しい湖水地方」という幻想を抱く人が地元住民の何百倍もいる事実を恐ろしく著者が感じているのが興味深い。世界中の「観光地」は多かれ少なかれその感覚を持っているものだと思うからだ。景観があるのは審美のためではなく共生のためなのに、と。また、都市の生活や思想を見聞したうえで、あえて故郷を、伝統的な生業を選ぶ人こそ未来の希望だと私は思う。
昨今のコスト高騰以前から、牧畜だけでは生活できないのも旧来である。出稼ぎや宿泊施設経営などを農場主が手掛けるなかで、著者のユネスコの観光プログラムアドバイザーは異色ではないか。オックスフォード大卒の知性と、その後の短い職務体験からつながった道なのだと推測する。『もう地域に溶け込むことのできない人間に変わ』ることなく、伝統と新しい知識の掛け合わせで未来は生まれる。地方地域は存続することができる。と信じたいが、最新作の紹介文が不穏なのがとても気になる。
集団で放牧された羊は知性を育む。私の好きな『牛たちの知られざる生活』の牛と同様でうれしくなる。彼らは荒天時の避難場所、集団秩序、出産に必要な手順を知り、代々受け継いでいる。人間がすべきは敬意を持ち、手助けすることなのだ。
読了日:02月04日 著者:ジェイムズ リーバンクス,James Rebanks
注:
は電子書籍で読んだ本。
仕事で使うために、1冊8,000円くらいする本を注文したからか、
「いつもありがとうございます!」と毎回言ってもらえるようになってしまった。
そんなこと言われたら、つい他にも買いたい本を探してしまうではないですか。
<今月のデータ>
購入19冊、購入費用28,058円。
読了12冊。
積読本342冊(うちKindle本161冊)。


著者はインド、パキスタン、中国の各日本大使館勤務の経歴を持つ。公的文献のほか既刊のカレー本やウェブサイトから得た情報もまま含まれているようだが、自身の専門である国際・政治・歴史分野の絡みと、現地や日本で食べた情報は本人しか持っていないものなので興味深い。考えてみれば狭い日本でも食べ物の歴史と派生っぷりは半端でないのに、インドみたいな広大な国土で四方八方から民族や宗教や文化が流入した国の食を読んで知ろうなんて無茶なのだと思い知った。当然ながら"カレー"なんて食べ物は無い。東京に住んでたら食べに行くのに。
読了日:02月23日 著者:笠井 亮平


昨日も大根を収穫した。種を蒔き、カイワレ葉っぱを愛で、間引きした葉を食べ、時々に抜いては真っ直ぐさに感嘆し、食べた。在来種野菜を育てるとはさらに、種を採る母本を見極め、花を咲かせ、種を熟成させて枯れ果てるまで見守ることだ。その種を大事に集め、また蒔き、途切れなく循環を続けることだ。もともとの種だって、それまでたくさんの人が代々守ってきたから有る。それまでの長い時間を想うとき、季節とともに命を守り継ぐよろこびと使命感が胸に迫るのだ。F1の種やジーンバンクに保管した種とは違うその重みを、尊さと呼びたくなる。
読了日:02月19日 著者:岩﨑 政利

ふたりの男の子と痩せっぽちの女の子。ホリーの旅立ち。ホリーはいつの間にか愛すべき女性にかわっていた。『心配すんなよ、ホリーベリー。ぼくたちのバンドを引き裂くなんて、だれにもできないよ』。シリーズ1作目のラストを思い出した。中盤でホッジズが癌と自殺を結びつけて考える場面がある。癌細胞が体内で増殖転移するように、自殺も連鎖反応を起こす。自殺は日本同様アメリカでも多いと見えて、キングは憂い、"寂しき若者"への願いをこめる。『物事には好転する可能性があり、あなたが機会さえ与えるなら、かならず好転するからだ』。
読了日:02月17日 著者:スティーヴン・キング


久しぶりの<キング>ジェットコースター。ここ数年のキングの小説でドナルド・トランプはもはや常連です。Zの文字はロシアの戦車に描いてあったアレからかと推測したが、ウクライナ侵略開始のが2022年2月、単行本刊行が2018年なら勘違いだろう。さて、仕留めたはずの敵がまさか、の悪夢が再開する。物理攻撃はともかく、心の内側に注がれる悪意はつらい。ホリーに目を奪われるのは、前より内面が人間らしく描写されているからか、私が忘れてるのか。ホッジズものの完結作と聞いている。前作で私が予想したとおり、物語は円環を描くのか。
読了日:02月14日 著者:スティーヴン・キング


気軽に読み始めたが、これは家の外や夫の横では読めない、と思った。女性の体は男性のそれと仕組みが違っているゆえ社会性も同じではあり得ない。のみならず、身体の捉えかたは個々人でこんなに違うのだと文筆を生業としている筆者たちは明瞭に知らしめる。狼狽えた。それは、社会生活を営むうえで感じていては支障があるから、あるいは辛いから、私が日々封じ込めている感覚を暴くことでもあるからだ。喜びより怒りに共鳴する。それでも能町みね子の全身を貫くような強烈な怒りの感情には敵わない。わかりようがない。それでも、認めたいと思う。
読了日:02月12日 著者:西 加奈子,村田 沙耶香,金原 ひとみ,島本 理生,藤野 可織,鈴木 涼美,千早 茜,朝吹 真理子,エリイ,能町 みね子,李 琴峰,山下 紘加,鳥飼 茜,柴崎 友香,宇佐見 りん,藤原 麻里菜,児玉 雨子


その2。その1で大概は網羅されていただろうから、その2はレアな雑草が多いのではとぼんやり想像していたのだけれど、なんのなんの。その数60種。可愛らしいのから憎たらしいのまで、まだこれもあったかと驚くほどあるのだ。『これらの草々の多くを、昔の人々が見捨てることなく、実にうまく利用してきた』。食用、薬用、鑑賞用など、利用してきた知識はなかなか活用する機会が持てそうになくも貴重だと実感する。一方、挙げられた地味な雑草が園芸店に売られる洋物の草花と同種だったり、むしろ原種だったりと、知識量に感嘆することしきりだ。
読了日:02月12日 著者:柳 宗民
![現代農業 2025年 03 月号 [雑誌]](https://m.media-amazon.com/images/I/616ZZq72VOL._SL120_.jpg)
「種取り事始め」で考えこんでは気持ちを重くしていたところで、定期購読の「現代農業」。土壌の性質によって生態系が異なるので、ついては土を団粒化するための生物も違ってきますよねという分析記事から、読者それぞれの独自の取り組み投稿まで硬軟ごっちゃな感じが好い。種は畑のあちこちにばらまくんだよという記事で、目指しているゆるさ加減を思い出してはっと我に返った次第。だいぶ要点が絞れてきた、名づけて粗放系不耕起草生有機栽培でいきます。隣から飛んでくる落ち葉の量が半端じゃないとわかったので焚き火どんどんが欲しいです。
読了日:02月11日 著者:

日本農業新聞でおなじみの福田俊さん。家庭菜園ならF1の種を買うのではなく、自分で採種して楽しむのがおすすめと、種苗会社勤務の経験と、農園での経験を踏まえて詳しく解説している。落花生とこぼれ種のマクワウリしか成功体験がない身に、いきなり自家採種は一足飛びすぎた。固定種の種を買い込んだところで、一種類を5本も植えるスペースもなければ、直播では育たない野菜があることもてんで知らないのだもの。心折れそうになったが、まあ1年目は土づくりを進めつつ、固定種を育ててみる、くらいの目標にしておこう。絵袋は下側を切ること。
読了日:02月11日 著者:福田 俊

BSの番組が好きだった。幕末から明治時代に入る頃になると、記録もそれなりに残っており精神性も現代人に近い。学生の時分には知識の羅列でしかなかった出来事が、ようやく社会の空気や個々の人間の思惑として捉えられる。1年1トピックほども細かく出来事を取り上げる。関口さんはフリップを読みあげて保坂さんの説明を拝聴しているだけではなくて、知識を持ったうえで所感を差し挟んでいる。穏やかな語り口ながら、鋭いものがある。当時の政治家は現代の政治家より優れたものを持っていたのだろうが、歴史は時代の勝者のものならざるを得ない。
読了日:02月10日 著者:保阪 正康,関口 宏


チェーホフの戯曲を舞台で観て良かった記憶がある。この2編も舞台で観てみたい。さて、自ら働かない生きかたが否定されることは彼らには激動である。自分が変わらなくても周りが変わってゆくぶん取り残されるのは、現代に似ている。今まで生きてきたように生きていては埋もれてゆくだけ。かといって家族のために働いても先は暗く、外で働いても意味を見出せない。働かずとも良心の呵責を覚えずに生きられる人もいるのに、真面目な者が苦しみ、後世の人々が自分たちをどう思うか議論を重ねる。切なくて、いとおしい。わたしたちに似ているから。
『そうよ、大事なのは働くことよ。あたしたちがこんなに塞ぎ込んで、人生を暗いものとしか見られないのは、労働を知らないせいよ。あたしたち、労働を見下してきた人たちの子供ですもの』。
読了日:02月09日 著者:アントン・パーヴロヴィチ チェーホフ


高原の厳しい気候に適応するよう改良した在来品種の羊を、伝統的な方法で放牧する暮らし。羊と土地への思い。古来の手法を守って慎ましく暮らしてきた地が、ワーズワースによって注目され、「美しい湖水地方」という幻想を抱く人が地元住民の何百倍もいる事実を恐ろしく著者が感じているのが興味深い。世界中の「観光地」は多かれ少なかれその感覚を持っているものだと思うからだ。景観があるのは審美のためではなく共生のためなのに、と。また、都市の生活や思想を見聞したうえで、あえて故郷を、伝統的な生業を選ぶ人こそ未来の希望だと私は思う。
昨今のコスト高騰以前から、牧畜だけでは生活できないのも旧来である。出稼ぎや宿泊施設経営などを農場主が手掛けるなかで、著者のユネスコの観光プログラムアドバイザーは異色ではないか。オックスフォード大卒の知性と、その後の短い職務体験からつながった道なのだと推測する。『もう地域に溶け込むことのできない人間に変わ』ることなく、伝統と新しい知識の掛け合わせで未来は生まれる。地方地域は存続することができる。と信じたいが、最新作の紹介文が不穏なのがとても気になる。
集団で放牧された羊は知性を育む。私の好きな『牛たちの知られざる生活』の牛と同様でうれしくなる。彼らは荒天時の避難場所、集団秩序、出産に必要な手順を知り、代々受け継いでいる。人間がすべきは敬意を持ち、手助けすることなのだ。
読了日:02月04日 著者:ジェイムズ リーバンクス,James Rebanks
注:
