2012年04月12日
猫用の飲料水って
普段、うちの猫たちには水道水を飲ませています。
夏場にカルキ臭に気づくくらいで、私もそのまま飲みます。
が。
先日から製作している、猫の避難袋。
災害時には水道の断水も懸念されますから、猫の飲み水の確保は必須です。
しかしいつも飲んでいる水道水をボトルに詰めるのは衛生上問題があります。
かといって「ミネラルウォーターを猫に常用して飲ませない」が一般常識です。
ということで「ペット用の水」を特別に買い、準備したのですが、
ラベルの裏には『ナチュラルウォーター』の記載。検索すると、
それってミネラルウォーターだよね?
インターネット販売の商品説明ページを見ると…
み、ミネラルウォーターて書いてるやん!
というわけで調べてみました。
猫にミネラルウォーターがなぜいけないのか。

一言で言うと、ミネラル分の取り過ぎ=下部尿路疾患の可能性が高くなるから。
ミネラルはフードや水から猫の体内に取り込まれます。
生体維持に必要な以上に猫の体内に取り込まれた場合、尿に排出されます。
猫は砂漠に生息したリビアヤマネコが起源とも言われるように、
少量の水で生体を維持するために、尿が濃縮されやすい。
過剰なミネラルは腎臓に負担であり、下部尿路疾患の原因となります。
またこのときストルバイト結石ができる尿結石はよく耳にします。
蛇足ながら、尿道の細いオスのほうがなりやすい病種です。
ストルバイト結石はマグネシウム、アンモニウム、リン酸塩による結晶で、
ここで言うミネラルとは主にマグネシウムです。
下部尿路疾患配慮のキャットフードは「低マグネシウム」を宣伝しています。
また、尿のpH値も関係があります。
尿のアルカリ度が高いとマグネシウム塩が結晶化しやすくなります。
pH値は0~14までの間の数字で表します。7.0が中性です。
7.0より数値が小さくなると酸性、大きくなるとアルカリ性です。
だからミネラル分の多いミネラルウォーターやアルカリイオン水はいけない。
一度飲んだから病気になる訳ではないけれど、毎日飲ませてはいけない。
これが通説である理由がわかりました。

しかし、普段飲ませている水道水にだってミネラルは含まれています。
平成22年度水質試験年報(高松市上下水道局)によると水道水に含まれる量は、
カルシウム・マグネシウム等(硬度) 30.5mg/L(年平均算出)。
pH値 7.58。
購入した水の公表データは、
カルシウム・マグネシウム等(硬度) 約22.4mg/L。
pH値 約8.0。
軟水なら人用のミネラルウォーターでいいと言う方もいます。
硬度とpH値についてお店でちょこちょこと調べてみると、
このあたりが最も硬度が低い。
ペット用に買った水とほとんど変わらないものも。"約"が気になるけど。
天然水(奥大山) 硬度約20mg/L pH値 約7
六甲のおいしい水 硬度32mg/L pH値 7.2
いろはす(石鎚山系) 硬度40mg/L pH値 6.8
(各メーカー公表データによる。)
輸入物や海洋深層水になると、まったく値が違ってきます。
ちなみに硬度0~60mg/Lが軟水と分類されます。
【硬度の簡易計算式】
硬度(mg/L)=カルシウム(mg/L)x2.5+マグネシウム(mg/L)x4.1
日本ミネラルウォーター協会HPより
備蓄するなら上記あたりの商品を選べば、人間も猫も飲めることになります。
一般的なペットボトル飲用水の消費期限は1~2年。
定期的に買い直していくことを考えると、手頃に手に入るほうがいい。
消費期限が迫ったら、人間が飲めばいいのです(笑)。
今、避難袋用に買った水はこれでよいのだけれど、今後は検討し直すことにしました。
…これも期限が近づいたら人間が飲んでいいのかな?

うちの猫たちも、トイレで痛がったり血尿を出した時期があったので、
ずっと気になっていたのをまとめられてすっきりしました。
あくまで私が至った結論であり、私は専門家ではありません。
同様の疑問をもってここにお出でた方は、ご自分でお確かめ下さい。
そして親切な専門家の方、間違っている箇所があればそっと教えてください。
夏場にカルキ臭に気づくくらいで、私もそのまま飲みます。
が。
先日から製作している、猫の避難袋。
災害時には水道の断水も懸念されますから、猫の飲み水の確保は必須です。
しかしいつも飲んでいる水道水をボトルに詰めるのは衛生上問題があります。
かといって「ミネラルウォーターを猫に常用して飲ませない」が一般常識です。
ということで「ペット用の水」を特別に買い、準備したのですが、
ラベルの裏には『ナチュラルウォーター』の記載。検索すると、
『地下水を原水とするミネラルウォーターのうち、原水の成分に無機塩添加などの調整を行っていないものをナチュラルウォーターとする』
それってミネラルウォーターだよね?
インターネット販売の商品説明ページを見ると…
『○○山の湧き水をワンちゃん、ネコちゃん用にボトリングしたミネラルウォーターです。一帯は名水の地として知られ、ミネラルを豊富に含んだおいしい水がこんこんと湧き出る泉が点在しています。』
み、ミネラルウォーターて書いてるやん!
というわけで調べてみました。
猫にミネラルウォーターがなぜいけないのか。

一言で言うと、ミネラル分の取り過ぎ=下部尿路疾患の可能性が高くなるから。
ミネラルはフードや水から猫の体内に取り込まれます。
生体維持に必要な以上に猫の体内に取り込まれた場合、尿に排出されます。
猫は砂漠に生息したリビアヤマネコが起源とも言われるように、
少量の水で生体を維持するために、尿が濃縮されやすい。
過剰なミネラルは腎臓に負担であり、下部尿路疾患の原因となります。
またこのときストルバイト結石ができる尿結石はよく耳にします。
蛇足ながら、尿道の細いオスのほうがなりやすい病種です。
ストルバイト結石はマグネシウム、アンモニウム、リン酸塩による結晶で、
ここで言うミネラルとは主にマグネシウムです。
下部尿路疾患配慮のキャットフードは「低マグネシウム」を宣伝しています。
また、尿のpH値も関係があります。
尿のアルカリ度が高いとマグネシウム塩が結晶化しやすくなります。
pH値は0~14までの間の数字で表します。7.0が中性です。
7.0より数値が小さくなると酸性、大きくなるとアルカリ性です。
だからミネラル分の多いミネラルウォーターやアルカリイオン水はいけない。
一度飲んだから病気になる訳ではないけれど、毎日飲ませてはいけない。
これが通説である理由がわかりました。

しかし、普段飲ませている水道水にだってミネラルは含まれています。
平成22年度水質試験年報(高松市上下水道局)によると水道水に含まれる量は、
カルシウム・マグネシウム等(硬度) 30.5mg/L(年平均算出)。
pH値 7.58。
購入した水の公表データは、
カルシウム・マグネシウム等(硬度) 約22.4mg/L。
pH値 約8.0。
軟水なら人用のミネラルウォーターでいいと言う方もいます。
硬度とpH値についてお店でちょこちょこと調べてみると、
このあたりが最も硬度が低い。
ペット用に買った水とほとんど変わらないものも。"約"が気になるけど。



(各メーカー公表データによる。)
輸入物や海洋深層水になると、まったく値が違ってきます。
ちなみに硬度0~60mg/Lが軟水と分類されます。
【硬度の簡易計算式】
硬度(mg/L)=カルシウム(mg/L)x2.5+マグネシウム(mg/L)x4.1
日本ミネラルウォーター協会HPより
備蓄するなら上記あたりの商品を選べば、人間も猫も飲めることになります。
一般的なペットボトル飲用水の消費期限は1~2年。
定期的に買い直していくことを考えると、手頃に手に入るほうがいい。
消費期限が迫ったら、人間が飲めばいいのです(笑)。
今、避難袋用に買った水はこれでよいのだけれど、今後は検討し直すことにしました。
…これも期限が近づいたら人間が飲んでいいのかな?

うちの猫たちも、トイレで痛がったり血尿を出した時期があったので、
ずっと気になっていたのをまとめられてすっきりしました。
あくまで私が至った結論であり、私は専門家ではありません。
同様の疑問をもってここにお出でた方は、ご自分でお確かめ下さい。
そして親切な専門家の方、間違っている箇所があればそっと教えてください。
Posted by nekoneko at 18:44│Comments(2)
│猫!&猫カツ!
この記事へのコメント
腎臓病のワンニャンちゃんのための
水素水っていうのもありますよ( ´ ▽ ` )ノ
高いけど(泣)
水素水っていうのもありますよ( ´ ▽ ` )ノ
高いけど(泣)
Posted by ローズティー at 2012年04月12日 22:07
ローズティーさん、こんにちは。
水素水 H4O、って初めて聞きました!
炭酸水の、水素版。
自然界に存在しないでしょうし、高いでしょうね。
それでも病気の子のために、と願う飼い主さんの気持ちはわかるように思います。
うちの子がならないよう、努力はしないと、ですね。
水素水 H4O、って初めて聞きました!
炭酸水の、水素版。
自然界に存在しないでしょうし、高いでしょうね。
それでも病気の子のために、と願う飼い主さんの気持ちはわかるように思います。
うちの子がならないよう、努力はしないと、ですね。
Posted by 猫々亭 at 2012年04月13日 10:54