< 2025年06月 >
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
オーナーへメッセージ

2025年05月02日

2025年4月の記録

本を読めない日々は続く。
本を買う意欲も衰えめであるのが救い。

<今月のデータ>
購入5冊、購入費用3,412円。
読了8冊。
積読本348冊(うちKindle本164冊)。


ブック

見るだけで「儲かるビジネスモデル」までわかる 決算書の比較図鑑見るだけで「儲かるビジネスモデル」までわかる 決算書の比較図鑑感想
P/LとB/Sの視覚化はうちの会社でも毎年やっている(國貞式)。直感的に把握できるのでわかりやすい。これはそれを国内外の上場企業同士で比較する本。眺めているうちに特徴が感じ取れるようになるのでお勧め。同業種でも会社によって違うし、業界によってもお金の動きや偏りが違っていることがわかる。戦略や弱みも推測できる。正直なところ、みんな知ってるあのカイシャの内実を知りたいという野次馬根性も半ばあって手に取ったのだけれど、50社もの企業のP/LとB/S、キャッシュフローとなると、さすがに途中で飽きてしまった。
読了日:04月26日 著者:矢部 謙介

平均年齢 56 歳 地方の古いアナログガソリンスタンドの DX 革命の起こし方: 社員数たった5名の小さな企業を2年間で大きく変えた人材育成の考え方、AI、ChatGPT 活用術平均年齢 56 歳 地方の古いアナログガソリンスタンドの DX 革命の起こし方: 社員数たった5名の小さな企業を2年間で大きく変えた人材育成の考え方、AI、ChatGPT 活用術感想
ガチの理系院卒、5G研究者、経営企画部勤務を経て妻の家業を継ぎ、ガソリンスタンドをフルリモート経営、"経営コンサル"2年と称する。ほんとうにこの人が言うほど取り組みは根付いているだろうか。うまくいっているだろうか。悪く言えば、現場も知らない、人間関係も築けていない若いのが突然やってきて、メンターぶるのだ。確かにIT化はいつまでも「できない」では済まされないが、DXや新規事業は無理してやる必要がない。80%以上の中小企業が「DX推進ができていない」現状に経営者のほうに問題がないとは言わないが、なんか違う。
読了日:04月22日 著者:nobu ファイル

コロロギ岳から木星トロヤへ (ハヤカワ文庫 JA オ 6-20)コロロギ岳から木星トロヤへ (ハヤカワ文庫 JA オ 6-20)感想
200年余の時間を隔て、惑星間の距離を隔て、若者たちは意思疎通し、問題を解決する。物語の軸は未知との遭遇である。未知の生命体との遭遇を、人間と同じ大きさの、人間と似た形で私たちはつい想像しがちだが、そうではない"未知"の存在『時の蛇』と、楔の世界を著者は描いてみせた。登場する人間の若者たちにとっても、会う術無い互いを想像するのは難しいことで、そこを描こうとした物語だと感じた。その点でBL要素は効力抜群であろう。しかしそこを逆手に取った『私、もうどっちでもいい。この子たちに死なないでほしい』に胸突かれた。
読了日:04月20日 著者:小川 一水 ファイル

独裁者トランプへの道独裁者トランプへの道感想
トランプが再び大統領になる直前まで。町山さんも期待していたトランプの収監は実現しなかった。どころかアメリカ人は大統領にまた選んでしまった。あれだけ犯罪行為や誹謗中傷を垂れ流しておきながらおかしいだろう!と私たちが憤る、その感覚とは全く違う受け止めを持って、トランプに投票した人がたくさんいたという事実は、再びこうしてトランプとその仲間たちがしでかした事々を振り返ったとき、重たく考えさせられる。より深いところの社会的背景や、日本人には理解しづらい社会的通念があるのだろう。取り急ぎPaypalは解約した。
読了日:04月14日 著者:町山 智浩 ファイル

動物と自然に感動する地図帖 地球も生物もすごい!と驚く100テーマ動物と自然に感動する地図帖 地球も生物もすごい!と驚く100テーマ感想
きれいな色に塗り分けられた地図に惹かれて。「島の湖に浮かぶ島の湖に浮かぶ島」なんて地図で見てもどこだかどんなだかわからないのだけど楽しい。地球上で最も陸地から遠い場所「ポイント・ネモ」。つまり人間からも遠いということで、ヴェルヌの小説になぞらえた命名が素敵。オオカミにちなむ地名、クマにちなむ地名…。そういった着想勝負のものばかりではなくて、ちゃんとした科学研究論文に基づいてつくられた地図がほとんど。でも、人間のしでかす悲しいことばかり考えてしまって、楽しみ切った気持ちにはなれなかった。
読了日:04月13日 著者:

佐藤優の特別講義 民主主義の危機: 忍び寄るポピュリズムと強権主義佐藤優の特別講義 民主主義の危機: 忍び寄るポピュリズムと強権主義感想
民主主義が正しく機能していないから、今の日本はおかしいのだと思っていた。しかし民主主義は一つの決まった形があるわけではない、と佐藤優は噛み砕いて説く。日本人が思う民主主義はアメリカのもの。本来、民主主義は地域ごと国ごとに多様であるもの、という前提は押さえておきたい。つまり日本の民主主義は日本なりに機能している。ただし民主主義は理想的でも安定的でもないし、特に正義でもない。さらに佐藤優は多くの国で民主主義が制度疲労を起こしていると考えている。非欧米的な民主主義の形を多く認識しておいたほうが良さそうだ。
『国家の外交における最大の目的は平和を守ることです。いかなる状況下でも不戦、つまり戦争の回避が優先されます。自国の政府はいかに自国民が理不尽に他国によって殺されないようにするかについて心血を注がなければならないし、そうした努力こそが最終的には国家の利益につながっていきます』。元外交官であり沖縄人である佐藤優の優先順位はここにあるように感じたので引用しておく。
読了日:04月10日 著者:佐藤優 ファイル

今夜も焚き火をみつめながら サバイバル登山家随想録今夜も焚き火をみつめながら サバイバル登山家随想録感想
自分の思考のめんどうくささに疾うに気づきながら回避できない悲哀が共感を呼んでおもしろい。ほとんど10年前の連載とはいえ、過去振り返りよりは現在進行形のエピソードがおもしろい。みすず書房からの出版の経緯とか、読売新聞読書委員の話とか、たとえそれがやりすぎてネタっぽいとしても。それに一緒に鹿を解体する山野井さんエピソードはズルい。など褒めているのかわからない感想だけれど、『生きるとは死ぬまでの暇つぶしとそのために食い続けること』など突き詰めて考えてしまう服部文祥の真面目さが好きで、既に新刊を心待ちなのです。
読了日:04月08日 著者:服部文祥(はっとりぶんしょう)

煮えたぎる川 (TEDブックス)煮えたぎる川 (TEDブックス)感想
TEDトークの続き。アマゾンの密林の奥地に、沸点近い熱湯が轟々と流れ続ける川、"煮えたぎる川"があるという。その謎を探る地球物理学者の日々を軸に、それこそ枝のようにいくつものトピックが絡まりあっている。白人による侵略の歴史、油田開発、『先住民であることを忘れた先住民』による無許可森林伐採。規制が厳しいがゆえに石油会社がジャングルの擁護者になるのも、最終的な解決でなくとも希望だ。先進的なシャーマンの存在感が大きい。『私には私の科学』。科学は文化の数だけあっていいんじゃないか。別の科学で証明できるかは別の話。
読了日:04月03日 著者:アンドレス・ルーソ ファイル


注:ファイルは電子書籍で読んだ本。



同じカテゴリー(読書)の記事画像
2025年5月の記録
2024年の総括
2024年8月の記録
2024年2月の記録
2023年の総括
2023年6月の記録
同じカテゴリー(読書)の記事
 2025年5月の記録 (2025-06-03 13:17)
 2025年3月の記録 (2025-04-05 14:09)
 2025年2月の記録 (2025-03-01 10:54)
 2025年1月の記録 (2025-02-01 17:00)
 2024年の総括 (2025-01-07 16:59)
 2024年12月の記録 (2025-01-07 14:34)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
2025年4月の記録
    コメント(0)