2012年02月21日
犬のこと、猫のこと ※ 気持ちのよい内容ではありません。
こういう問題は常にデリケートで、つい激した言葉を選びがちなので、
努めてフェアに書きたいと思いますが、読んで気持ちのいいものではありません。
悲惨な話題は嫌だな、とお思いになる方は、ここでお引き取りください。
本を読みました。その感想から。


平成21年度、香川県が引き取った犬猫の数は3,557頭。
うち、返還・譲渡された数が133頭。
残り3,427頭が殺処分であり、内訳は犬2,157頭、猫1,270頭。
犬及び猫の引取り並びに負傷動物等の収容及び処分の状況(環境省統計資料)より
繰り返しますが、1年間の数字です。
保健所に引き取られて生き延びた率は4%に満たないのです。
香川県はこの問題に関して他県に遅れています。
香川県にある施設は、香川県動物管理指導所といいます。
春日川の傍にあるコンクリートの建物です。
インターネットで検索しても、公的なヒットはありません。
私がそこへ行くことになったのは、mixiのメッセージを見たのがきっかけでした。
サンポートで捨てられていた仔猫4頭が保健所に収容されたので、
手遅れになる前に譲渡会で引き出してほしいという内容です。
高松市保健所に譲渡会に参加の旨申し出ると、日時と場所の知らせが送られてきました。
犬猫譲渡講習会に参加した後、ゲージに入れられた犬猫と対面する方式でした。
幸い、目的の猫を連れて出ることができました。そこにいた猫は全員出ました。
しかし車に乗せて帰ろうとしたとき、1台のトラックが施設に入っていきました。
中から聞こえた犬の悲痛な鳴き声。一生忘れません。
うちにいる猫たち、しっぽ、ぬぅ、ちゃいぞう、はな、ぴゅうまは引き取った猫です。
(※ ぬぅとちゃいぞうは故猫です)
個人営業のペットショップで、無料と書かれたカゴに入っていました。
聞いたところによると、仕組みは以下です。
・仔猫を持ち込んだ場合、1頭あたり1~2,000円を支払う。
・仔猫を引き取るのは無料だが、代わりに仔猫用の餌を一袋購入する。
猫の管理に経費は必要だし、店主は善意かもしれません。
しかし、安易に仔猫を生ませ、お金で処分する飼い主に加担した。
今の私は自責とともに、そのことを思い出します。
引き取ったとき、彼らはノミだらけだったり、生後6週未満だったり、
痩せてあばら骨が浮いていたりしました。
それでも今いる子たちは皆、元気で、私は彼らがいてくれて幸せ。
それが大事なことでしょう。
私が助けられた命はどれも貴重だけれど、環境省の数字から見れば微々たるものです。
今後助けられる命も、おそらく微々たるもの。
最優先課題は私と今いる猫が精いっぱい生きることで、お金と仕事はそのために必要。
じゃあなにができるかといえば、知ることと、知らせることなのです。
上記のような本は、好き好んで読むわけではありません。
すぐになにかできる訳ではなくても、知ることは大切だと思うからです。
こちらもよい内容のエッセイとドキュメンタリーDVDです。
宜しければどうぞ。




最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。
努めてフェアに書きたいと思いますが、読んで気持ちのいいものではありません。
悲惨な話題は嫌だな、とお思いになる方は、ここでお引き取りください。
本を読みました。その感想から。
決して泣くな。泣くことで事実から逃げるなと自分を叱咤しながら読んだ。
行政は語りたがらず、業界も閉鎖的な中で、これだけの事例を取材された熱意に敬服する。著者はAERAの記者で、この本は犬に特化し、業者、行政、飼い主、ボランティア、法律と、多面から現状を浮き彫りにしている。私もこの本を選ぶくらいだから、安易に売られ、安易に買われ、安易に捨てられ、ほとんどが救われずに二酸化炭素ガスで窒息死=殺処分される犬が年間何万頭いるかは知っている。しかしこの取材はさらに深い問題を探り当てている。行政に"在庫処分品"を引き取らせる業者、犬が好きで商売に始めたにも関わらず経営難から感覚が麻痺していく業者、ペットショップがブリーダーを特定できない犬オークションの実態、崩壊した里親事業の例など。説明できない。ぜひ読んでほしい。
身体が震える。見知らぬ日本人への怒りと、腹の底から広がる冷たいもののために。一般人である私ができることはたかが知れている。しかしこうして現実を知ること、周りに広めること。それだけは続ける覚悟がある。
平成21年度、香川県が引き取った犬猫の数は3,557頭。
うち、返還・譲渡された数が133頭。
残り3,427頭が殺処分であり、内訳は犬2,157頭、猫1,270頭。
犬及び猫の引取り並びに負傷動物等の収容及び処分の状況(環境省統計資料)より
繰り返しますが、1年間の数字です。
保健所に引き取られて生き延びた率は4%に満たないのです。
香川県はこの問題に関して他県に遅れています。
香川県にある施設は、香川県動物管理指導所といいます。
春日川の傍にあるコンクリートの建物です。
インターネットで検索しても、公的なヒットはありません。
私がそこへ行くことになったのは、mixiのメッセージを見たのがきっかけでした。
サンポートで捨てられていた仔猫4頭が保健所に収容されたので、
手遅れになる前に譲渡会で引き出してほしいという内容です。
高松市保健所に譲渡会に参加の旨申し出ると、日時と場所の知らせが送られてきました。
犬猫譲渡講習会に参加した後、ゲージに入れられた犬猫と対面する方式でした。
幸い、目的の猫を連れて出ることができました。そこにいた猫は全員出ました。
しかし車に乗せて帰ろうとしたとき、1台のトラックが施設に入っていきました。
中から聞こえた犬の悲痛な鳴き声。一生忘れません。
うちにいる猫たち、しっぽ、ぬぅ、ちゃいぞう、はな、ぴゅうまは引き取った猫です。
(※ ぬぅとちゃいぞうは故猫です)
個人営業のペットショップで、無料と書かれたカゴに入っていました。
聞いたところによると、仕組みは以下です。
・仔猫を持ち込んだ場合、1頭あたり1~2,000円を支払う。
・仔猫を引き取るのは無料だが、代わりに仔猫用の餌を一袋購入する。
猫の管理に経費は必要だし、店主は善意かもしれません。
しかし、安易に仔猫を生ませ、お金で処分する飼い主に加担した。
今の私は自責とともに、そのことを思い出します。
引き取ったとき、彼らはノミだらけだったり、生後6週未満だったり、
痩せてあばら骨が浮いていたりしました。
それでも今いる子たちは皆、元気で、私は彼らがいてくれて幸せ。
それが大事なことでしょう。
私が助けられた命はどれも貴重だけれど、環境省の数字から見れば微々たるものです。
今後助けられる命も、おそらく微々たるもの。
最優先課題は私と今いる猫が精いっぱい生きることで、お金と仕事はそのために必要。
じゃあなにができるかといえば、知ることと、知らせることなのです。
上記のような本は、好き好んで読むわけではありません。
すぐになにかできる訳ではなくても、知ることは大切だと思うからです。
こちらもよい内容のエッセイとドキュメンタリーDVDです。
宜しければどうぞ。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。
Posted by nekoneko at 13:01│Comments(0)
│猫!&猫カツ!