2014年03月09日
岡山県動物愛護センター見学&協会公開セミナー聴講
昨日、志を同じくする仲間と、一路岡山へ行ってきました。
岡山の愛護センターは、だいぶ内陸寄りでした。
と思うのは、岡山が香川より広いから?

敷地も広大。一括で買い上げたそうです。

いえ、羨ましいのは敷地の広大さではなくて、システムが成熟していることです。
岡山は、(公財)岡山県動物愛護財団が県から委託を受け、センターを運営しています。
つまり、県の予算での通常の業務である動物の保護やワクチン投与、施設維持とは別に、
財団のお金でスタッフを雇い、しつけ教室やふれあい教室ができるということ。
私たちが香川から来たことを伝えると、自らセンター全体を案内してくださいました。

啓発活動の拠点となる愛護館。
私たちが話している間も、無料ドッグラン利用の犬連れの方が始終出入りします。

活動報告と啓発のための掲示、動物に関する図書、ふれあいのための動物がぎっしり。




畜魂碑にもお参りさせていただきました。
どこの県であっても失われた命は同じ。
各保健所から集められた16の石碑は重かった。
システムが成熟しているということ。
それは殺処分がゼロであるとか、施設が完璧であるということではありません。
県民の意識を高め、道義にもとる理由で殺処分される動物を減らす、
そのためにまい進する姿勢が確立されているということです。
香川には、今のところ必要なだけお金を出してもらえる篤志家はいません。
それでも努力することはできるはずで、そのために私たちはがんばらなければならない。
そう思いました。

午後は我らが(公社)日本愛玩動物協会主催の公開セミナー、
「平成25年度 第16回人と動物の共生を考える公開セミナー」を聴講しました。
まず愛玩動物飼養管理士による発表。
「一頭の犬が教えてくれたこと ~高等学校における譲渡犬の教材化~」
農業高校での譲渡犬を用いた教育の実例発表でした。
学校飼育動物が減っている今、全校必須にしてほしい素晴らしい授業でした。
また、本業と活動をつなげるアンテナは常に張っておくべきであるとも感じました。
基調講演は山崎恵子講師による「動物も人も幸せになるには」 でした。
まず、動物の幸せとは、不幸せの逆接と定義し、例を挙げます。
農業動物、展示動物、闘犬・闘牛、伝統文化行事、動物実験、家庭飼育動物。
私が収穫と感じた点をいくつか。
アニマルライツ(権利)とアニマルウェルフェア(福祉)の定義。
なんとなく用語としてしか理解できていませんでした。
農業動物の置かれた環境を変えるためには、現状を可視化すること。
現状を知れば、もっと良い環境で生産された製品を消費者が選択できる。
闘犬や闘牛、神事など伝統文化として肯定されている動物虐待行為の結果。
大人がそれを是とすることで、動物の不幸が見えない子供が育つ。
攻撃性が増したり、不安行動が出る実験結果。
動物実験は、特に医薬品開発の面でゼロにすることは現状できない。
代替法を開発するなど3Rを徹底すること。
また実験動物の飼育方法をその動物の習性をも考慮して見直すことが必要。
殺処分ゼロの定義。
健康で、人間と共生するにあたってなんの問題のない動物が、
保管施設のスペースや予算など人間の都合で殺処分されないことが本当の殺処分ゼロ。
全ての命を処分しないという意味ではない。
犬・猫に向き合うということ。
問題の原因がなにかを追及することが必要で、問題行動を防げばよいのではない。
飼い主自身が分別を持つべきで、肥満も分離不安も飼い主の責任である。
私もどうやら分離不安のようだ…。
動物が環境のバロメーターであること。
動物が「かわいい」から人間は癒されるのではない。
動物がリラックスできる環境にあると示す姿が人間を安心させる。
他にも、動物園や動物番組を心から楽しめない自分を肯定できたこと。
本当の動物愛護とは、全ての動物の境遇を理解しようとすること。
自分の動物の向こう側に、ほかの動物を感じる意識を育てること。
うわぁ、確かにただでさえ可愛げのないのが倍増した感じ(笑)。
貴重な思想の種をいただいたので、がんばって育てます。
以上、備忘まで。
岡山の愛護センターは、だいぶ内陸寄りでした。
と思うのは、岡山が香川より広いから?

敷地も広大。一括で買い上げたそうです。

いえ、羨ましいのは敷地の広大さではなくて、システムが成熟していることです。
岡山は、(公財)岡山県動物愛護財団が県から委託を受け、センターを運営しています。
つまり、県の予算での通常の業務である動物の保護やワクチン投与、施設維持とは別に、
財団のお金でスタッフを雇い、しつけ教室やふれあい教室ができるということ。
私たちが香川から来たことを伝えると、自らセンター全体を案内してくださいました。

啓発活動の拠点となる愛護館。
私たちが話している間も、無料ドッグラン利用の犬連れの方が始終出入りします。

活動報告と啓発のための掲示、動物に関する図書、ふれあいのための動物がぎっしり。






畜魂碑にもお参りさせていただきました。
どこの県であっても失われた命は同じ。
各保健所から集められた16の石碑は重かった。
システムが成熟しているということ。
それは殺処分がゼロであるとか、施設が完璧であるということではありません。
県民の意識を高め、道義にもとる理由で殺処分される動物を減らす、
そのためにまい進する姿勢が確立されているということです。
香川には、今のところ必要なだけお金を出してもらえる篤志家はいません。
それでも努力することはできるはずで、そのために私たちはがんばらなければならない。
そう思いました。

午後は我らが(公社)日本愛玩動物協会主催の公開セミナー、
「平成25年度 第16回人と動物の共生を考える公開セミナー」を聴講しました。
まず愛玩動物飼養管理士による発表。
「一頭の犬が教えてくれたこと ~高等学校における譲渡犬の教材化~」
農業高校での譲渡犬を用いた教育の実例発表でした。
学校飼育動物が減っている今、全校必須にしてほしい素晴らしい授業でした。
また、本業と活動をつなげるアンテナは常に張っておくべきであるとも感じました。
基調講演は山崎恵子講師による「動物も人も幸せになるには」 でした。
まず、動物の幸せとは、不幸せの逆接と定義し、例を挙げます。
農業動物、展示動物、闘犬・闘牛、伝統文化行事、動物実験、家庭飼育動物。
私が収穫と感じた点をいくつか。

なんとなく用語としてしか理解できていませんでした。

現状を知れば、もっと良い環境で生産された製品を消費者が選択できる。

大人がそれを是とすることで、動物の不幸が見えない子供が育つ。
攻撃性が増したり、不安行動が出る実験結果。

代替法を開発するなど3Rを徹底すること。
また実験動物の飼育方法をその動物の習性をも考慮して見直すことが必要。

健康で、人間と共生するにあたってなんの問題のない動物が、
保管施設のスペースや予算など人間の都合で殺処分されないことが本当の殺処分ゼロ。
全ての命を処分しないという意味ではない。

問題の原因がなにかを追及することが必要で、問題行動を防げばよいのではない。
飼い主自身が分別を持つべきで、肥満も分離不安も飼い主の責任である。
私もどうやら分離不安のようだ…。

動物が「かわいい」から人間は癒されるのではない。
動物がリラックスできる環境にあると示す姿が人間を安心させる。
他にも、動物園や動物番組を心から楽しめない自分を肯定できたこと。
本当の動物愛護とは、全ての動物の境遇を理解しようとすること。
自分の動物の向こう側に、ほかの動物を感じる意識を育てること。
うわぁ、確かにただでさえ可愛げのないのが倍増した感じ(笑)。
貴重な思想の種をいただいたので、がんばって育てます。
以上、備忘まで。
Posted by nekoneko at 18:22│Comments(0)
│猫!&猫カツ!