したことログ。

たまには本職のお話。

節電目標－15％が一般家庭で達成可能かを検証する番組で、
モデルとなったお宅のリビングにはこういう照明がついていた。



一般家庭でいちばん電気を喰うのは照明だから、これを見直そう！
ということで、白熱電球6個を全てＬＥＤ電球に変えてしまった。

あ～あ、無茶だねぇ…

白熱電球60Wが6個で360W消費。
最近は電球型蛍光灯が普及しているから、15Wが6個で90W消費。
75％の削減になる。
じゃあLED電球なら6Wが6個で36W、90％の削減！といわれると、
計算上は確かにそうだけど…。

案の定、番組は取り替えた映像を映さなかった。
配光が変わってしまって、哀れな光景になったんだろうなぁ。
こういう照明は、電球から後ろへ抜けた光がガラスセードを通して
ふんわり天井に広がるので、優しい感じが演出される。
現在出回っているLED電球は真下しか光を出さないから、
光はあっちこっちそっぽを向くだけで、なんのための照明だか、
照明器具の真下でさえ暗いんではないかなぁ。

この器具で省エネするなら、電球型蛍光灯10W型にするか、
さらに何個か電球を抜いて使うのが無理がない。

逆にこのLED電球を家の中で使うならトイレ、クローゼット、廊下。
つまり空間が狭くて、かつ細かな作業をしない場所。
密閉型の照明には対応のランプでないと器具ごと寿命を縮める。

通販で見かける手元灯は、長時間字を読むのにはむかないと思う。
特に歳がいって目の水晶体が白濁すると、苦痛でしかないと聞く。
LEDの光は真っ直ぐすぎるから。

ちなみに我が家は消費電力重視の父と雰囲気重視の私でバトル中