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2012年06月01日

5月の読書

フリマで売ることになりそうな本を優先して読んだため、娯楽ものが多いです。
積読74冊、読んでいる途中が6冊。
思うように思う本を読む時間を取れない鬱屈。

今後の決めごととしては
ブック勉強優先、本を読むのは月10冊までに収めること。
ブック月に1冊はビジネス書か実用書を読むこと。
ブック地元のリアル書店優先で本を買うこと。
ブック積読消化のため、できれば今あるものから読むこと。
ここまでくるとトランプゲーム「大富豪」のローカルシバリみたいやな。。。

ブック

5月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2580ページ
ナイス数:72ナイス

バスジャック (集英社文庫)バスジャック (集英社文庫)
著者のよさが存分に生かされる短編集。「二階扉…」や「バスジャック」「動物園」は、著者の本領炸裂、痛快である。だけど私は5頁程度のショートストーリー「雨降る夜に」、雰囲気があって優しくてとても好き。
読了日:05月22日 著者:三崎 亜記

シンメトリー (光文社文庫)シンメトリー (光文社文庫)
シリーズの3作目、短編集。それぞれに充ちた感じがしないのは、短い所為だけだろうか。大きな社会問題を短編に織り込んだために、それだけの短編警察小説になってしまっている。ソウルケイジもそうであったが、建設業の、それも零細の業者の事情にお詳しい。
読了日:05月19日 著者:誉田 哲也

蹴りたい背中 (河出文庫)蹴りたい背中 (河出文庫)
19歳で芥川賞受賞、その若さと華々しさにばかり気を取られないように読んだ。文章の骨格はしっかり、言葉の選択にこだわりがある。19歳でこれだけ書けるのはすごいわねぇ、という感想は失礼な上に中らない。筆力のある中年がこれを書いたのではおそらくあざとい。パステルカラーのきらびやかな比喩を豊かな感性の表れとばかり配列するより、言い表したい、しかし目に見えぬものをうんと見据えて出てきた言葉を探り当てていくほうが、一見突拍子もなく見えようとも私は好き。この水平目線の真直ぐさが著者の武器なのか、もう1冊読んでみたい。
読了日:05月15日 著者:綿矢 りさ

パリ流おしゃれアレンジ!2 (大人可愛く着こなす41の魔法)パリ流おしゃれアレンジ!2 (大人可愛く着こなす41の魔法)
元々お洒落に金や時間を使う性質ではないけれど、眺めていると心が華やぐので、2も購入。流行ではなくエッセンスを描いているから、次にいつか頁を開いたときも、それなりに納得して眺められるのではないかな。
読了日:05月15日 著者:米澤よう子

聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)
初対面や、親しくなりたい人をいざ前にして頭の中が真っ白になって沈黙してしまう習性。阿川さんの軽妙な会話の引き出し方を見るにつけ、秘訣を知りたいと思っていた。とても柔らかい姿勢、それは長年の経験で天性の上に磨かれた技。その人のプロフィールや生業について知れることは知っておく、しかしあなたのことはたいてい知っている、という素振りは見せず、言葉の一つ一つを大切に相槌を打つこと。してみたい質問は用意しておく、しかし話が逸れたとしても相手の話したい話題の流れは大切に、思いがけずに貴重な話が聞けることもあること。
読了日:05月13日 著者:阿川 佐和子

ソウルケイジ (光文社文庫)ソウルケイジ (光文社文庫)
前巻でえらい派手なキャラづけやなぁ、と思っていたキャラが案の定鼻につき始めた。するめのくだりとうな重のくだりは楽しかった。中年の地味なキャラのほうが、読み手の気になる描かれ方で好きやな。ミステリとしてはHOWの部分が納得いかない。にしても、読ませる。
読了日:05月12日 著者:誉田 哲也

グーグーだって猫である(4) (角川文庫 お 25-4)グーグーだって猫である(4) (角川文庫 お 25-4)
4巻も薄れることなく、猫愛満載、ぎゅっと詰まっている。メインテーマは家の外にいる猫への心配。猫は人間のように法律や警察が守ってくれない。猫への愛につけこんだ商売や、性根の曲がった人間、無関心な人間を常に警戒しなければならず、猫好きは、そういうことを頭では理解していながらも時折、このままもう会えないのだろうかと、不安と恐怖で眠れない夜を過ごすのだ。「どんなに想像しても 事実はいつも 分からずじまい でもひととおり考えて あとは猫の幸福を 祈る」
読了日:05月11日 著者:大島 弓子

マボロシの鳥マボロシの鳥
文章を書くことは、多かれ少なかれ自らの心の内を覗かせる作業だと思う。普段、笑いという手段を使って表現している著者が、なにを、どのように書くのか興味があった。らしいといえばらしい。童話風だったり、講談風だったり、どの短編小説もなにかしらオブラートにくるまれていてわかりにくい。「マボロシの鳥」は素敵。少し照れがありつつ、素直で、つまりわかりやすくて、著者の思う大切なもののことを書いていて、著者らしい。こういう風に書けばいいのに。「文明の子」も楽しみだ。
読了日:05月09日 著者:太田 光

サマータイム (新潮文庫)サマータイム (新潮文庫)
文庫の解説を書かれた森絵都さんが、なにかでオススメしていたので手に取った小説。10年くらい前に読みたかった。小学校時代の子どもってこんな感性をしていたのだったか、忘れてしまった。あの年頃は地球の裏側くらい遠い。ひねた広一に目が留まってしまうのは、自身がひねているからだろう。きらきらした世界にいるまっとうな子どもたちを描いた、よい小説。
読了日:05月06日 著者:佐藤 多佳子

津村節子自選作品集〈4〉津村節子自選作品集〈4〉
否応なく流されていく宿命の市井の人々を描いた、剛の小説。流星雨は戊辰戦争において会津藩が逆賊として新政府軍から攻められ陥落するところから始まり、会津の士族の娘の流れゆく様を描く。視点がダブルスタンダードである。時勢を俯瞰する目と、名もない一人の女の狭い目、これは一致し得ないもの。双方同質に書かれることに違和感を覚えるが、読み終えてみれば圧倒的な流星雨だった。このタイトルの重みは読み終えてみればわかる。自由な世になったといっても、彼女を縛る運命の歯車はやはりそこに見える。女流文学賞受賞作。
読了日:05月03日 著者:津村 節子


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