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2013年04月03日

犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県)

環境省では統計資料として、全国自治体の年間データを公表しています。
今年、全国の犬・猫の殺処分数が20万頭を切ったことが話題になっています。
犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県)
                      環境省発表「全国の犬・猫の殺処分数の推移」より

しかし、この174,742という数字を手放しに喜ぶわけにはいきません。
特に猫は犬ほど減少幅が芳しくありません。
事情のある個体以外ゼロになることが達成すべき目標であり、私の願いです。

毎年公表されるこの数字を漫然と眺めても仕方がないので、
今回は香川県のデータに焦点を絞って、自分で分析することにしました。
以下、使用したデータは全て平成21~23年分として環境省が発表したものです。
香川県合計として、香川県と高松市の合計数を使用しました。
全国平均として、公表されている全国自治体合計を47で割った数値を使用しました。
単純平均することは各自治体の持つ事情を無視することになりますが、逆に、
香川県が全国で最も面積が狭く、人口の少ない地方都市である事情をも無視します。

リストマーク2 引取りの比較(平成23年度)
保健所に引取られた犬・猫の数及び、所有者の有無、成犬猫/幼齢でグラフにしました。
「幼齢」とは離乳前の犬・猫を指します。
犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県)
全国平均と県合計では引取り総数はあまり変わりません。
ここで目に留めておきたいのは、飼い主の持込みが少ないことです。

さらに犬・猫それぞれの内訳です。
犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県)
所有者不明の成猫(=野良猫?)の引取りが多く、幼齢猫は少ない。
犬の引取りは大幅に多い。それも所有者不明の幼齢個体が多い
これをどのように解釈すればよいのでしょうか。
猫ではわりあい少ないことと照らし合わせても歪な印象を受けます。

リストマーク2 返還・譲渡・殺処分の比較(平成23年度)
引き取られた犬・猫のその後をグラフにしました。
犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県)

全国でも引き取られたうちの返還・譲渡された割合は21%で、決して多くありません。
香川県合計の返還・譲渡率は4.9%
20頭のうち19頭殺処分の計算です。

犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県)
それぞれで見ると、全国では犬44%、猫9.6%。
香川県合計では犬6.8%、猫2.3%になります。

リストマーク2 年推移
手元に平成21年から3年間のデータがありますので、県合計の年推移を見ます。
犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県)
返還数+譲渡数が低く視覚判断できませんので数値を載せておきます。
殺処分率は平成21年96%、平成22年96%、平成23年95%。

犬・猫の引取り及び処分数の分析(香川県)
犬の殺処分率は平成21年95%、平成22年95%、平成23年93%。
猫の殺処分率は平成21年99%、平成22年99%、平成23年98%。

いかがでしょうか。

殺処分ゼロに向けて動いている自治体とは、
私には思えません。
もちろん、行政だけのせいとも思いません。
県民全員の「負債」です。
私たちは1年ごとに4,500もの墓標を背負うのです。


この事実を地元の皆さんに知っていただきたくて、本日、掲載します。

えんぴつ

気になるのは引取り数のうち、所有者不明の犬の幼齢個体の多さです。
犬は全頭、原則として鑑札を受けた飼い犬で、基本的に野良は許容されません。
成犬の引取りは全国とあまり変わりません。
離乳前の個体が突出して多い理由が理解できません。
この件は3月12日に高松市議会で大西市長に質問されました。
お答えが気になるところです。

そして飼い主からの持込みが少ないこと。
飼っているペットを終生飼養しているのであれば、これほどよいことはありません。
飼えなくなったら外へ放す、あるいは捨てるのだとは、想像したくありません。
飼い犬・猫に「産まれてしまった」仔を所有者不明で持込んでいるのだとも。
あるいは業者が売り物にならない仔を持ち込んでいるのでしょうか?

なにが真実なのでしょうか。
私たちにできることは何なのでしょうか?


つい偏った書き方になり、お見苦しい点はご容赦ください。
データの取扱いについて誤りがあればご指摘ください。
正確な数値が必要な方はコメントにてお知らせください。

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