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2013年05月01日

2013年4月の読書

軽いもので冊数をこなしつつ、並行して読んでいた重いものを下旬に仕上げる戦略。
しかし今月は忙しく、すきま時間で読んだ本が多くなりました。
満腹になるような本を読みたい。
それには落ち着いて読める時間と気持ちの余裕とハングリー精神がないと。

宇多津へ行く機会に時間を取れれば、ユープラザうたづの図書館へ行きます。
身近に図書館がある生活はよいものですね。
本を買って読む生活とは、性質がまるで変わってきます。
町民ではないので、時間内で読んでしまえるような児童書がメイン。
そう、子供向けの本がとても充実しているのが素敵です。

積読本95冊。気になっている本315冊。
増える。減らない…。

ブック

2013年4月の読書メーター
読んだ本の数:13冊

鹿男あをによし (幻冬舎文庫)鹿男あをによし (幻冬舎文庫)感想
わぁ、ユニーク。『手の中に収まりきらない鹿の感触が、無慈悲におれを迎えた』とか、突拍子もないことを当たり前に読ませる度胸がいい。古都の情緒はないけど、怪しげな雰囲気はある。ちっとも先が読めなくて楽しかった。剣道部の主将がとてもいい子。試合、皆で応援してあげたかったな。
読了日:4月29日 著者:万城目 学 ファイル

犬と人をつなぐ ドッグトレーナー宮忠臣: ドッグトレーナ宮さんと犬たちのきずな (ヒューマンノンフィクション)犬と人をつなぐ ドッグトレーナー宮忠臣: ドッグトレーナ宮さんと犬たちのきずな (ヒューマンノンフィクション)感想
宮さんはきっかけを得て、あの「南極物語」を始め、数々の邦画に出演するための犬を選び出し、撮影側の要望と犬の都合や気持ちのすり合わせをする仕事をしている。単なる商業主義だけでは、スクリーンを通して人を感動させる仕草を、犬にさせることはできないのだな。その根っこにある思いを含め、スクリーンには裏側があることを子どもたちに読んでもらうのはいいと思う。 「おたがいにわかりあうことが、人にも犬にも幸せなこと」。
読了日:4月28日 著者:井上こみち

鯨を捕る鯨を捕る感想
私は、珍味程度にしか鯨肉を食べたことがなく、鯨を捕って食べることは世界標準に反すると漠然と思っている。肉に血がまわるのを防ぐため動脈がを切られ、鯨の血に染まる海の全面写真。命をいただく。のんべんだらりと肉を箸でつつくなんて、自覚が足りないことだ。人と鯨の関係は、歴史を経て変わり、そして今や今後あるべき姿を考える端緒になる。
読了日:4月28日 著者:市原 基

日本の昔話 (角川ソフィア文庫)日本の昔話 (角川ソフィア文庫)感想
私は両親と旅行に出るとその土地の昔話集冊子をねだる子どもだったので、並みの子どもよりたくさん知っていたと思ったが、なにがなにが、思いもつかないような話がたくさんあって楽しめた。正直であれ。親孝行せよ。安易な人真似をしても利は得られぬ。それが日本人の美徳。すべてが訓話めいているわけではなく、子どもも大人も一緒に楽しめる他愛ないお話も多い。蛙も山鳥も神様も姿を変えて女房になって正直な男を助けてくれるところがツボにはまった。どうやら婿にはなってくれんらしい。
読了日:4月24日 著者:柳田 国男,三浦 佑之 ファイル

殺処分ゼロの理由―熊本方式と呼ばれて殺処分ゼロの理由―熊本方式と呼ばれて感想
動物愛護活動は官と民の協働で取り組むべき事業。お互いが助け合い、補完し合ってこそ成果が出るもの。それは前に進もうとする強い気持ちがあればどこの自治体でもできることだと肝に銘じたい。『考えが違う点、立場が違うことばかりを主張していても会は成り立ちません。主義主張が違っていても重なり合っている部分はあるはずです。その共通部分が存在するんだということを信じること、それが重要』。そのような場だから動物愛護推進員もがんばれる。日本中の自治体行政関係者と、この問題をなんとかしたいと願う全ての日本人に読んでほしい。
読了日:4月21日 著者:松田 光太郎

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))感想
人間にあってアンドロイドにないもの。似せようとし改良を重ねてもできないもの。希望、信仰、余韻、諦めの悪さ、生命への慈しみ…。アンドロイドは感情を表して見せるけれど、それは人間に見せるためのポーズにすぎない。アンドロイドもどこか割り切れない思いを抱え迷っているようにも見える。それもまたポーズにすぎないのか。だとしたら、迷いもまた人間の本質と言えるのだろう。異質は、異質の度合いが微妙であるほど決定的な嫌悪感を人間に抱かせるのだろうか。
読了日:4月17日 著者:フィリップ・K・ディック ファイル

猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち (講談社文庫)猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち (講談社文庫)感想
人が死なない。絶望しない。屈託のない軽快なミステリ。よい読後感。あまりに人物設定がこなれているので、間違ってシリーズの途中作を読んでいるのだと思ったほどだった。猫の登場頻度過剰さも生活に馴染んでいて違和感なく、それぞれの存在を楽しめる。「頭蓋骨と前頭葉のすきま」は気に入ったので、私の新しい癖にしたい。風がすり抜けて、軽やかになれそう。
読了日:4月10日 著者:大山 淳子

夜明けのヴァンパイア (ハヤカワ文庫NV)夜明けのヴァンパイア (ハヤカワ文庫NV)感想
ルイとレスタト、クロウディア、アルマンの関係性は濃密で、それを著者は描きたかったと感じる。それから、ルイの生死への葛藤。全てを経てヴァンパイアとして完成したルイは人間らしい感情の機微は失ったと語った。しかし、それでもヴァンパイアになりたいと頼んだインタビュアーに見せた怒りは、まだルイに残る人間の生命への愛おしみではないのかしら。欧米の宗教と文化の素養がないためか、楽しみ切れた感触はない。映画は原作に忠実だった印象。
読了日:4月8日 著者:アン ライス

パリ流 おしゃれアレンジ! 自分らしく着こなす41の魔法パリ流 おしゃれアレンジ! 自分らしく着こなす41の魔法感想
週末から旅行に出るので、コーディネート脳を刺激するために再読。パリの匂いを嗅いだことすらなくても、読んでとても楽しく、手持ちのアイテムやコーディネートを想像して脳が絶えず活性化しているのを実感。書かれている論理に納得、イラストも素敵なお役立ちシリーズ。
読了日:4月7日 著者:米澤よう子

いい男の愛し方 心も体も虜にさせる20ヵ条いい男の愛し方 心も体も虜にさせる20ヵ条感想
私が著者を好きなのは、彼女の武器がストイックに磨いた人格の上に刷かれた官能美だから。その文章は恋愛や自分磨きについては、ごく常識的な内容と感じるが、色気とエロスについては凄みがあり、難易度は高い。女であることを楽しもうとしていない、という指摘はずばり胸を刺す。長く鍬を入れていなかった畑を耕す感触。年を経るごと忘れていた努力と、歳を重ねたからこそ得たものの双方を改めて意識する。自分の在庫調べをして整えたら、準備万端なのだ。私は恋をしたい!
読了日:4月6日 著者:杉本 彩 ファイル

猫なんかよんでもこない。 (コンペイトウ書房)猫なんかよんでもこない。 (コンペイトウ書房)感想
私が雌猫の避妊をためらったのと、著者が雄の去勢をためらったのは同じ感覚であろうと思う。著者は迷い、決断したことだけれど、結果、身を削るような後悔をすることになった。著者の猫愛が著者の生計を助けるなら、私の900円も無駄ではないかな。
読了日:4月6日 著者:杉作

面白い本 (岩波新書)面白い本 (岩波新書)感想
ここ20年間に出版された本に絞り、選んだ100冊のノンフィクションを駆け足で紹介している。面白いといって紹介された本が面白いかどうかは私次第よね。アンテナに触れた10冊を読みたいリストに追加。新しい世界をのぞきたい、楽しみたい。その思いは同じみたい。
読了日:4月4日 著者:成毛 眞

神様のカルテ 2神様のカルテ 2感想
小難しげに挟まれた熟語が、口語的な言い回しと同じ意味合いか確信がもてないまま、語感だけで読む怠惰さよ。けしてそれは物語の空疎さをごまかす為の虚飾ではなくて、奇妙に釣合を取れて感じる。ふざけているようで真面目。流行りものの娯楽作、と括るのはもったいないし、ドラマの配役の印象と勢いで読むのももったいない。夏川氏はきっと、信州の景色を心底愛している人なのである。
読了日:4月1日 著者:夏川 草介


注: ファイルはKindleで読んだ本。

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