したことログ。

我が家の菜園で猫が死んでいると、母から通報がありました。

立派な体格の雄猫ですが、胴が少しやせ気味に思えました。
脇腹に傷口が見えました。
なぜか首輪を２つしていました。
外して丹念に見ましたが、連絡先は書かれていませんでした。



動物の死骸は、行政上は廃棄物です。
ゴミとして、ゴミと一緒に焼却されるのは、知らない猫とはいえ忍びない。
空地に埋めました。
すぐに土に還ることでしょう。



淡々と埋葬しましたが、内心は今もいろんなことを思います。

飼い猫を家の外に出すということは、こんな死に方も覚悟するということです。
どんなに飼い主に可愛がられていたとしても、哀れな姿です。
最近では家の中で飼うことが推奨されます。
猫の交通事故、感染症、近所住民とのトラブル回避のためです。
猫は好奇心が強く、家の外に興味を持つものです。
その要求に押し切られて、家から外に出してしまう飼い主も多いでしょう。
外飼いと室内飼い、どちらが猫にとって幸せかは、私には答えられません。
ただ、我が家の猫にはこのような死に方をさせたくないと強く思いました。

首輪には名前も連絡先も書かれていませんでした。
なんのための首輪でしょう。
よく見かけた、と言う近所の人もいましたが、
去勢していない雄猫のなわばりは半径５００メートルとも言われます。
まさか遺骸の写真を貼りだす訳にもいかず、探しようがありません。
せめて連絡先があれば、連絡して、死んだことを伝えられました。
今も飼い主は、飼い猫は外で元気に遊んでいると思っているのでしょう。
そのほうがいい、死んだ姿は見たくないと言う飼い主もいます。
無責任な、非情な言い草だと思います。