2017年06月01日
2017年5月の記録
引きこもりたい。引きこもって日がな一日本を読んでいたい。
積読本94冊(うちKindle本22冊)。

5月の読書メーター
読んだ本の数:9
打ちのめされるようなすごい本 (文春文庫)の感想
自分がいかに「世界」に対して無知のままか痛感する。ロシアとは、中東とは、アメリカとは、日本とは。私が今まで無視してきた世界を日常的に呼吸するように見、聞き、憤る。ずいぶん前からアメリカの暴虐、日本の盲従、中東の戦乱の理不尽を指摘する本はあった。人類が支配する世界の本当の姿。それを暴く本を著者はたくさん読んでおり、私はどんどん目の前が暗くなって、世界に良い未来などありえないような気がしてくる。精神衛生上あまり良い気がしない。速読能力の為かなかなかなゲテモノ本喰いでもいらっしゃる。海外作家本を何冊かメモした。
読了日:05月29日 著者:米原 万里
デジタル一眼集中講座 最新版 (Gakken Camera Mook)の感想
デジタル一眼はダイヤルでモードを変えることができ、キャノンEOSのその配置は初代からほぼ同じだ。しかし私のkissをDigital Nからx7へ乗り換えた際、こんな機能も増えたのかと驚いた記憶がある。そもそもデジタル一眼が現れて、構図、シャッター速度、絞りに始まり露出、WB、シーン選択など、ますます機能が増えており、撮りたいものを自分のイメージどおりに撮らなければという強迫的なものすら感じる。基本操作から細かい機能操作まで詳しい。紹介される三脚が数万~13万円台であることからも、ターゲット層が知れる。
読了日:05月28日 著者:小澤太一
クルマで行く山あるき 関西周辺 (大人の遠足BOOK)の感想
里山か、せいぜい2000m未満の山で楽しみたい軽登山趣味の私には、自家用車で行って、麓に停めておけることは重要ポイントである。四国から片道数時間で行ける山を広く浅く網羅しているこの本は、書店で選び抜いた満足の1冊だ。登山地図とガイド文、写真はもちろん、高速道路からの道筋も載っていて、どこから行こうかにやにやしてしまう。特に近畿地方、知らない山もたくさんあるものだ。レベル分けもされているので参考にできる。ただし、四国の扱いが相当に雑。
読了日:05月27日 著者:
虚構新聞 全国版 ([テキスト])の感想
日々楽しませてくれる虚構新聞への謝意として購入。細かいところまで仕掛けがあるので、大半は過去に読んだ記事のはずなのに、ツボを急襲されて幾度となくのた打ち回ることになった。時事を念入りに踏まえた記事から、他愛ない一発勝負の広告まで、硬軟取り混ぜたところに書籍としての笑い持続性が、意図的か偶然か保たれて良い。
読了日:05月25日 著者:虚構新聞社
ダーク・タワー〈5〉カーラの狼〈中〉 (新潮文庫)の感想
calla。callahan。予想した以上に膨らませて語られたキャラハンの物語。これらはこれからのキャラハンに、ひいては我らがカ・テットにどう影響してくるのだろう。ローランドがぽろりとこぼした一言が印象的だった。『物事はすべてずっと簡単だったということがわからないのか、おまえたちが…』。『来る前だったら』とジェイクが継いだ。ローランドはあれ以来ずっと独りで乗り越えてきた。再びカ・テットがあることが、足手まといに思えることもあるだろう。カ・テットだからできることを、仲間愛を、キングは書きたいだろうか?
読了日:05月23日 著者:スティーヴン キング
白い城の感想
オスマン帝国はずっとローマ帝国に接してきた。ざっくりトルコとヨーロッパであろう。その関係など、日本にいて私は考えたこともなかった。「わたし」と「師」は、違う国で違う宗教、違う教育のもとに生き、出会った。顔貌が似ていた故に相克は激しく、何年も何年も傍目に異様なほどだった。これこそ、ヨーロッパとトルコの、互いを目障りに感じ、口出し手出しを続けてきた歴史そのものの暗喩だろう。なんとも複雑怪奇である。そして終盤に現れる白い城。私の拙い歴史認識では、この白い城のくだりへの感慨も浅いのだろうな。もっと学ばなければ。
読了日:05月04日 著者:オルハン パムク
赤ちゃんネコのすくいかた 小さな"いのち"を守る、ミルクボランティア (集英社みらい文庫)の感想
保健所に収容される猫の大半は子猫。人間で言えば乳児である。世話に手が回らず殺処分する自治体が多い中、ミルクボランティアの試みも出てきた。子猫が離乳するまで預かる民間ボランティアだ。その熊本市の取り組みを紹介する内容である。私もいつかはやりたい。子猫はかわいい。このかわいさをダシに、一般市民に動物愛護センターに立ち寄ってもらい、啓発できるなら、殺処分数削減への道に違いない。猫は人間が歪な干渉や無責任な放棄をしなければ決して迷惑な存在ではないよ。ミルクボランティアから新しい飼い主へのメッセージが素敵。
読了日:05月04日 著者:児玉 小枝
その島のひとたちは、ひとの話をきかない――精神科医、「自殺希少地域」を行く――の感想
日本には自殺率が低い地域がある。理由を探りに著者は当地を訪れた。地方が生きやすいとは限らず、その人間関係はさして深くない。ただ親しくない相手とも声を掛け合い、困っていればすぐ助け、必要なときは対話をして、相手に無理させず、自分もしたいようにする習慣がある。自殺率に関係なく、世間がそうあれば皆が生きやすいはずだ。よし私もそうあろう。しかし今日、私は早速しくじった。個人主義を優先する考えが染みついて、スルーし怠ってしまう。この習慣は鍛練が必要なのだ、間髪入れず行動できるような。下手な啓発書より余程深い。良い。
読了日:05月03日 著者:森川すいめい
シンプル・ライフ 世界のエグゼクティブに学ぶストレスフリーな働き方の感想
なぜこの本を買ってしまったのかわからない。この本を読むことは自分の益にならない確信がある。これはエグゼクティブと呼ばれる人たちの生活イメージに憧れる人が読む本だ。タイトルがそう仕向ける。そして実際にエグゼクティブになる人は、自分で気づく内容であり、また気づかせてくれる人が周りにいるものだ。マインドフルネスなど、今の流行りを知りたいならともかく、エグゼクティブになるために逐一読むものではない。
読了日:05月01日 著者:ソレン・ゴードハマー,Soren Gordhamer
注:
はKindleで読んだ本。
積読本94冊(うちKindle本22冊)。

5月の読書メーター
読んだ本の数:9

自分がいかに「世界」に対して無知のままか痛感する。ロシアとは、中東とは、アメリカとは、日本とは。私が今まで無視してきた世界を日常的に呼吸するように見、聞き、憤る。ずいぶん前からアメリカの暴虐、日本の盲従、中東の戦乱の理不尽を指摘する本はあった。人類が支配する世界の本当の姿。それを暴く本を著者はたくさん読んでおり、私はどんどん目の前が暗くなって、世界に良い未来などありえないような気がしてくる。精神衛生上あまり良い気がしない。速読能力の為かなかなかなゲテモノ本喰いでもいらっしゃる。海外作家本を何冊かメモした。
読了日:05月29日 著者:米原 万里


デジタル一眼はダイヤルでモードを変えることができ、キャノンEOSのその配置は初代からほぼ同じだ。しかし私のkissをDigital Nからx7へ乗り換えた際、こんな機能も増えたのかと驚いた記憶がある。そもそもデジタル一眼が現れて、構図、シャッター速度、絞りに始まり露出、WB、シーン選択など、ますます機能が増えており、撮りたいものを自分のイメージどおりに撮らなければという強迫的なものすら感じる。基本操作から細かい機能操作まで詳しい。紹介される三脚が数万~13万円台であることからも、ターゲット層が知れる。
読了日:05月28日 著者:小澤太一

里山か、せいぜい2000m未満の山で楽しみたい軽登山趣味の私には、自家用車で行って、麓に停めておけることは重要ポイントである。四国から片道数時間で行ける山を広く浅く網羅しているこの本は、書店で選び抜いた満足の1冊だ。登山地図とガイド文、写真はもちろん、高速道路からの道筋も載っていて、どこから行こうかにやにやしてしまう。特に近畿地方、知らない山もたくさんあるものだ。レベル分けもされているので参考にできる。ただし、四国の扱いが相当に雑。
読了日:05月27日 著者:
![虚構新聞 全国版 ([テキスト])](https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61ekbuyYFYL._SL120_.jpg)
日々楽しませてくれる虚構新聞への謝意として購入。細かいところまで仕掛けがあるので、大半は過去に読んだ記事のはずなのに、ツボを急襲されて幾度となくのた打ち回ることになった。時事を念入りに踏まえた記事から、他愛ない一発勝負の広告まで、硬軟取り混ぜたところに書籍としての笑い持続性が、意図的か偶然か保たれて良い。
読了日:05月25日 著者:虚構新聞社

calla。callahan。予想した以上に膨らませて語られたキャラハンの物語。これらはこれからのキャラハンに、ひいては我らがカ・テットにどう影響してくるのだろう。ローランドがぽろりとこぼした一言が印象的だった。『物事はすべてずっと簡単だったということがわからないのか、おまえたちが…』。『来る前だったら』とジェイクが継いだ。ローランドはあれ以来ずっと独りで乗り越えてきた。再びカ・テットがあることが、足手まといに思えることもあるだろう。カ・テットだからできることを、仲間愛を、キングは書きたいだろうか?
読了日:05月23日 著者:スティーヴン キング

オスマン帝国はずっとローマ帝国に接してきた。ざっくりトルコとヨーロッパであろう。その関係など、日本にいて私は考えたこともなかった。「わたし」と「師」は、違う国で違う宗教、違う教育のもとに生き、出会った。顔貌が似ていた故に相克は激しく、何年も何年も傍目に異様なほどだった。これこそ、ヨーロッパとトルコの、互いを目障りに感じ、口出し手出しを続けてきた歴史そのものの暗喩だろう。なんとも複雑怪奇である。そして終盤に現れる白い城。私の拙い歴史認識では、この白い城のくだりへの感慨も浅いのだろうな。もっと学ばなければ。
読了日:05月04日 著者:オルハン パムク

保健所に収容される猫の大半は子猫。人間で言えば乳児である。世話に手が回らず殺処分する自治体が多い中、ミルクボランティアの試みも出てきた。子猫が離乳するまで預かる民間ボランティアだ。その熊本市の取り組みを紹介する内容である。私もいつかはやりたい。子猫はかわいい。このかわいさをダシに、一般市民に動物愛護センターに立ち寄ってもらい、啓発できるなら、殺処分数削減への道に違いない。猫は人間が歪な干渉や無責任な放棄をしなければ決して迷惑な存在ではないよ。ミルクボランティアから新しい飼い主へのメッセージが素敵。
読了日:05月04日 著者:児玉 小枝

日本には自殺率が低い地域がある。理由を探りに著者は当地を訪れた。地方が生きやすいとは限らず、その人間関係はさして深くない。ただ親しくない相手とも声を掛け合い、困っていればすぐ助け、必要なときは対話をして、相手に無理させず、自分もしたいようにする習慣がある。自殺率に関係なく、世間がそうあれば皆が生きやすいはずだ。よし私もそうあろう。しかし今日、私は早速しくじった。個人主義を優先する考えが染みついて、スルーし怠ってしまう。この習慣は鍛練が必要なのだ、間髪入れず行動できるような。下手な啓発書より余程深い。良い。
読了日:05月03日 著者:森川すいめい

なぜこの本を買ってしまったのかわからない。この本を読むことは自分の益にならない確信がある。これはエグゼクティブと呼ばれる人たちの生活イメージに憧れる人が読む本だ。タイトルがそう仕向ける。そして実際にエグゼクティブになる人は、自分で気づく内容であり、また気づかせてくれる人が周りにいるものだ。マインドフルネスなど、今の流行りを知りたいならともかく、エグゼクティブになるために逐一読むものではない。
読了日:05月01日 著者:ソレン・ゴードハマー,Soren Gordhamer

注:

Posted by nekoneko at 10:21│Comments(0)
│読書