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2020年03月02日

2020年2月の記録

今月、一箱古本市が開催されるというので申し込んでいる。
が、御多分に洩れず、"新型コロナウィルス感染予防の観点から"雲行きが怪しい。
最終判断はまだなので、それまでは売り物を溜め込み、値付作業をしなければならない。
ウィルス様と世間様に振り回される。とかく難しい。

<今月のデータ>
購入12冊、購入費用12,405円。
読了12冊。
積読本199冊(うちKindle本85冊)。


ブック

2月の読書メーター
読んだ本の数:12

SDGs入門 (日経文庫)SDGs入門 (日経文庫)感想
自社の取組みとして、できればSDGsの方向性に沿って選べられればと思い手に取った。17の目標と169のターゲットの内容より、SDGsの位置づけや考え方に頁を割いている。自社に引き付ける意欲が湧きづらく、「SDGsは世界共通の成長戦略」との表現に至って、違和感が極まった。言うなれば、自分が「地球にいいこと」と思って手掛ける事々は、SDGsのどれかには当てはまるのだ。とすれば自分が何をこの本に求めていたかと言うと、『今までやったことないけど、実はこんなことをやってみたいという発想』だったのだ。それはなかった。
ペーパーラボがもっと安くて小さくなるといいなあ。あれほしいなあ。
読了日:02月22日 著者:村上 芽,渡辺珠子

GACKTの勝ち方GACKTの勝ち方感想
夫本。自分がしたい生活をするために必要な金を稼ぎたい。という出発点から、GACKTはGACKTというブランドを確立した。自分の満足する生活環境を維持する以上の金を稼ぎ出し、ファンの心の支えとなり、とんでもなく忙しい目をして音楽もやる。なんで読んでる私まで「オマエ」呼ばわりされなあかんのだとは思うが、仕方ないよな、GACKTなんだから。年末年始のTV番組もつい見てしまったくらい、彼は目を引く。でも鬼龍院の本気の怯えようも凄かったのよ。ヤバい経験をチラ見せしてくるのも、GACKTブランド構築のうちなんだろう。
読了日:02月20日 著者:GACKT

私の息子はサルだった (新潮文庫)私の息子はサルだった (新潮文庫)感想
『私はうたがいもなく子供を愛しているが、その愛が充分で、適切であるかどうか、うろたえる』。愛せなかった実の母を直球で書いた「シズコさん」は相当な衝撃だったが、愛する息子のことをもこんなに直球で書けるのか。いや、佐野洋子にしては変化球か。息子が嫌がるからか、架空の物語のように体裁しながら、思春期になって自分をにらみつける息子さえ可愛くて仕方ないと、眼差しが行間から溢れている。お母さんは亡くなっているので文句を言わない。息子さんは心底嫌がった。書くだけ書いて、発表せず大事にしまっていたのも切ない母心。
読了日:02月19日 著者:佐野 洋子

ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫)感想
外国に出ると、私はスイッチが切り替わるような感覚がする(数回しかないが)。自分の意志が確実に伝わるように体で言語で主張するし、何物も見逃さないように感覚をフルに働かせる。日本に暮らしているとそんな必要がないから、怠惰と省エネ根性が相まってどこかで遮断しているんだろう。外国に出たてるこさんは溌剌としている。日本人標準の消化器官では耐えられない美味しさまで堪能していて羨ましい。兄の感想をぜひとも聞きたい。『国と国の距離は、物理的なものじゃなくて、心の距離』。世界の美しさを見に旅に出たくなった。
読了日:02月16日 著者:たかの てるこ

怖い絵のひみつ。 「怖い絵」スペシャルブック怖い絵のひみつ。 「怖い絵」スペシャルブック感想
考えるな、自分の目で見たままを感じ取れ、と絵画鑑賞の心得を教えられた世代。もし中野さん方式で教えられていたなら、系統立てて西洋画を鑑賞する無限の楽しみを覚えられていただろうに。宮部みゆきの言うように『世界史や美術史、神話や伝承を面白く学ばせてくれる』糸口がこのシリーズにはある。音楽から時代背景を探るには限界があるが、絵画にはたくさんの手がかりが表れていることに気づき、また画家が年月を費やし身を削って描く絵に、様々な意味を込めずにおれないだろう当たり前のことにようやく気づけた。あー、展覧会行けばよかった。
読了日:02月16日 著者:中野 京子

しらふで生きる 大酒飲みの決断しらふで生きる 大酒飲みの決断感想
無理。酒をやめる気分にもなれんかった。町田氏の文章のポイントはグルーヴ感だと読み友さんが言っていたけれど、私には合わないんだろうな。文章をテンポよく飲み干したいのに、文章のうねりで喉がつっかえて、口の端からだだ洩れになってしまう感じがする。終盤になってようやく時系列が発生するまでは苦痛だった。さて、粕漬けのようになっていた町田氏の脳から酒粕がとれたとのこと、喜ばしい限り。『我を忘れたうえでの失態・粗相による人格評価のマイナス』からも解放され、得た喜びの数々が、行数は少ないけれど誇らしげに明言されている。
読了日:02月14日 著者:町田 康

ずっと犬が飼いたかったずっと犬が飼いたかった感想
犬も猫も百匹百色なんだよね。成毛家の人間と犬猫の事情もまた、成毛家だけのもの。そのエピソードは読んで飽きない。楽しい。ボロボロの状態で保護されたれい子さんの変貌を思い浮かべると、犬猫を“家族”とウェットに呼ぶよりは、伴侶または相棒と呼ぶ関係でありたいと思った。生き抜いてきた彼らに恥じない人間でありたいと思った。細かい観察力と描写力はもちろん、良識ある姿勢で他の飼い主本とは一線を画す。祈りと題された章では保護犬猫事情やボランティアさんの活動も紹介されていて、好い。飼い犬飼い猫を守れるのは、飼い主だけですよ。
読了日:02月11日 著者:成毛 厚子 ファイル

新版 動的平衡: 生命は自由になれるのか (2) (小学館新書)新版 動的平衡: 生命は自由になれるのか (2) (小学館新書)感想
個々の話題の共通項を見出せず、末尾の説明で腑に落ちるパターンまたもや。機械論的な見方と動的平衡的な見方の差に注目すればよかったのだ。つまりある一瞬間を切り取った材料での探求には限界がある。緻密な分析と思考ゆえに、見落としてしまう大きな概念が動的平衡だと言っている。それはさて置いてもゼロテクノロジーという用語や、発がん性の遺伝子レベルでの説明、ネオテニー化がヒトの進化における他のサルとの差異とする仮説など興味深いものがたくさんあった。それぞれの奥深さに感嘆しつつ、また世界を見る感覚を身に着けた…はず。
二酸化炭素排出権取引についての福岡博士の認識に納得した。まず、二酸化炭素の削減が地球環境改善に本当に有効かどうか。次に各国の取組みが本当に二酸化炭素を削減する方に向けて実行されているか。どちらもアウトだ。『地球の動的平衡の回復ははるかに遠い』と断じる。若者たちが怒っているのはこの部分だろう。他国を非難する材料に使ったり、自国の利害のために金銭取引でごまかしたり、結局協定に従って我が身を削るなど嫌なのだ。良い/悪いという言葉の代わりに、美しい/美しくないという言葉を使う方が、なんか効果的なんだろうか。
読了日:02月11日 著者:福岡 伸一

動物のいのちを考える動物のいのちを考える感想
伴侶動物、産業動物、展示動物、実験動物、野生動物。日本人が便宜上区別する各々について、専門家が文章を寄せている。太田記者をはじめ生命倫理に基づいた熱い問題提起もあれば、専門分野の解説に終始するものもあり、相互に連関する企画ではなかった。動物福祉に反する利権者都合で動物の命が扱われる現状はもちろん、日本特有の縦割り行政では税金を無駄にするだけで対応し得ない分野など、総合的に判断なり法整備なり対応しなければならない、ということはこの本からも察することができるだろう。東日本大震災と動物についての考察が目新しい。
読了日:02月10日 著者:高槻 成紀,政岡俊夫,太田匡彦,新島典子,成島悦雄,柏崎直巳,羽澄俊裕

女は後半からがおもしろい女は後半からがおもしろい感想
女性が赤の他人の女性との間に関係を築けるとしたら友情ではなく連帯だと、私は思っている。それに関し興味深い箇所があった。女性の立場がより良くなるとは、女が男の競争に参入し、男と同じ条件で戦い勝つことではないという。勝てば敗者を見下すのみならず、自分の弱さを切り捨てることになるからだ。女は子供を産めばどうしたって弱者になる。だから連帯が必要なのに、難しくなっていると。このことは現代の日本女性を生きにくくする要因になっているに違いない。未婚も子無しも加われる、女性同士がつながる仕組みは想像がつかないけれども。
読了日:02月09日 著者:坂東 眞理子,上野 千鶴子 ファイル

NHK出版 学びのきほん 役に立つ古典 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)NHK出版 学びのきほん 役に立つ古典 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん)感想
古典は単に古い書物というだけでなく、何か問題を乗り越えるために人々によって繰り返し揉まれ残ってきたもの。ただし国や時代が違えば常識や精神性が違うのは当然で、求めるものが違えば解釈が違っていくのも考えてみれば当然なのである。文章を改めて読み解きながら、滑らかに推論していく安田先生の思考のしなやかさ、なかでも孔子とHuman2.0を同軸で語るダイナミックさにはしびれる。かっこいい。安田先生の考えに触れる入門としてお勧め。「四十而不惑」を『四十にして区切らず』とする解釈が好きだ。四十だから、敢えてやってみよう。
読了日:02月05日 著者:安田 登 ファイル

2人が「最高のチーム」になる―― ワーキングカップルの人生戦略2人が「最高のチーム」になる―― ワーキングカップルの人生戦略感想
そういえば最近夫を褒めてないなあ。家の中のいろいろに鈍感になりつつもあり、夫のやる気スイッチを無自覚に切ってしまっているのかも。男性には細切れの単発ミッションよりも、まとめて裁量権付与型ミッションのほうが向いているという論は興味深い。現代の会社人の働き方を体現したようなお二人による家族のライフプランニング初級。二人がそれぞれの意見を語ることで幅が広くなっていて、もはや現代のコンセンサスといっていいかもしれない。若々しき独身時代、あるいは新婚数年内に読むべき本です。晩婚子なしの私が読むと少々痛かった。
読了日:02月01日 著者:小室淑恵,駒崎弘樹 ファイル


注:ファイルはKindleで読んだ本。


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