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2012年01月09日

12月の読書

Kindleはとうぶん日本に上陸しそうになく、積読が70冊に達しました。
出かけるときはKindleとリアル本を両方バッグに入れる、本末転倒の日常。
私の願いは絶版になっている本を電子書籍でどっかりと再販してほしい、ということ。
定価で結構、中古市場では弱みにつけ込み、文庫が2,500円もするのだから。

ブック

12月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2960ページ
ナイス数:41ナイス


ミステリが読みたい! 2012年版ミステリが読みたい! 2012年版
国内国外各100冊の紹介が圧巻。旬の海外作家30人も楽しい試み。あれもこれも丸印。そして「犯罪」はミステリなのか? 去年と同じくジャンルランキングは素通り。 巻末の対談で引っかかる箇所があった。「音もなく少女は」について、"別に違和感を感じるような小説じゃ"なく、"割と身近な話である"のに最近の大学生は読まないから"面倒くさ"く感じるのだと結論している。そうなのだろうか。私は自分の当時書いた感想を読み直して大いに疑問だった。
読了日:12月26日 著者:

ミステリが読みたい! 2011年版ミステリが読みたい! 2011年版
なにもかも一緒くたにして順位を付けるのも納得いかないけれど、あんまりたくさんジャンル分けして順位を付けられても、よくわからないな。同じタイトルを何度も見た印象。
読了日:12月25日 著者:

このミステリーがすごい! 2012年版このミステリーがすごい! 2012年版
あちこちに折り目と印をつけまくって読んだ。一位がどれか、というよりは挙げられた本のあれこれと波長が合う感じ。隠し玉は楽しんで読んだが短編は読まなかった。
読了日:12月25日 著者:

対岸の彼女 (文春文庫)対岸の彼女 (文春文庫)
一気二度読み。この小説を読んで、私はしびれるように感動できた。読み始めたときは安心した。著者と同年代で社会的水位が似ているから、女の思考の通念が近いのだと思う。だから我がことをひとつひとつ、思い返すことも多かった。思いがけず離れる人があっても心無い言葉を受けることがあっても、ほらさ、信じてるでしょ、と言われた気がしたときに涙があふれた。信じている。これから出会う人が善人であることも、あのとき別れたままの彼女が家庭を持ち子を産み、笑っていることも。私たちは出会うことを選ぶために年齢を重ねるのだ。
読了日:12月23日 著者:角田 光代

犯罪犯罪
冒頭、犯罪の経緯を淡々と記述している印象だった。若者、老人、男、女、ドイツ人、レバノン人、富裕な者、貧困な者。誰の上にも犯罪は生まれうる。11の短編は頁数もばらばらで、ただひとつの短編にひとつ犯罪と呼ばれる事象がある。最初、犯罪は加害者と被害者二人だけで完結したものだったが、徐々に人の関係や背後の事情は複雑になり、その最終起動釦は手近で無意識的で、個人からそれほど遠いところにあるわけではないと感じるようになった。激した表現のない文章なので楽に読めるが、不思議と人物に肩入れしてしまう。読ませる。
読了日:12月19日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ

HTML+CSSコーディング ベストプラクティス 高速かつ堅牢なコードを効率よく書くためにHTML+CSSコーディング ベストプラクティス 高速かつ堅牢なコードを効率よく書くために
書いてあることが半分もわかっていないのだけど、コーディングや説明を読みながらアイデアを得るのに利用させてもらった。今つくっているサイトのバグの解決ヒントがわかったかも。でもやっぱり、私の手には負えなかったな。
読了日:12月16日 著者:こもりまさあき,西畑一馬,浜俊太朗

みいら採り猟奇譚 (新潮文庫)みいら採り猟奇譚 (新潮文庫)
誰が、なにを、がはっきり書かれていなかったり、三人称の文章が実は誰かの回想であったり、助詞に癖があったりで、最初、意味を捉えられず苛々した。物語が流れ始めるとだいぶ気にならなくなったが、それでもその曖昧さが妄想を盛り上げるところまではいかないかな。 二次大戦中という普通でない時勢の日本における、普通過ぎる市井の生活に対して、ごく普通に見える夫婦における、どこまでも倒錯し続けていく趣向が奇妙な対比になっている。
読了日:12月15日 著者:河野 多恵子

ぼくには数字が風景に見えるぼくには数字が風景に見える
アスペルガー症候群でありサヴァン症候群、共感覚を持つ著者が自身の幼いころからの日々を語る。彼の内面、心の動き方が几帳面に文章化されている点が興味深い。一方、数字や言葉を色や形で知覚することができる能力、共感覚や、それを利用して複雑な計算や外国語習得する過程は驚異だ。そのように知覚する感覚を想像してみるが、私には出来損ないの3Dもどきにしかならない。多かれ少なかれ人は共感覚を持っていることがあるそうだ。自分の感じている世界は他者が感じている世界と同じなのか。いつものように知覚していることを新鮮に感じられる。
読了日:12月11日 著者:ダニエル・タメット

OUT 下 (講談社文庫 き 32-4)OUT 下 (講談社文庫 き 32-4)
暗い想念を活力に生きる人たち。雅子に魅かれる男たちは3人3様だ。カズオの健全さが異質に感じられるほど、皆して暗く深いほうへ沈んでいく。昼間の広い空が見たくなった。 視点は集束する。どうにも孤独を選んでしまう女というのはいて、雅子の孤独に呼応するのはこれであったかと嘆息する。雅子はまた失ってしまった。
読了日:12月03日 著者:桐野 夏生

OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)OUT 上 (講談社文庫 き 32-3)
殺伐とした心象風景。読みながら口の中が渇くような感覚になり、それは本を読んでいない昼間も続いた。いつも通りの日常の表層の下には殺伐とした感情が伏流する。抱えて生活したくはない感覚。それでも読み続けるのはこれらの思惑や打算、漂流の行く末を確かめたいからだ。事件は視点から視点へとつながっていく。
読了日:12月01日 著者:桐野 夏生


2011年12月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター


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