2017年09月01日
2017年8月の記録
本屋さんは私にとってドキドキする場所だと、久しぶりに思い出しました。
素敵な本屋さんに出会いました。
ドキドキの正体は、「期待」。
本屋さんになにかを期待することなんて、ずいぶん長いこと忘れていました。
行って面白そうな本に出会えなかったらがっかりするから、
割り切った気持ちでしか行かなくなっていました。
読みたい衝動を的確に突いてくる選本。
次も大いに期待して行きたいと思います。

積読本92冊(うちKindle本18冊)。

8月の読書メーター
読んだ本の数:13
キャスターという仕事 (岩波新書)の感想
「クローズアップ現代」キャスター時代に区切りをつける。番組の歴史を辿りながら、報道番組やキャスターの意義を問い続ける内容だ。23年。キャスター着任の契機は巡りあわせながら、関係者皆の熱意と姿勢によって「クローズアップ現代」は『社会知の集積』に達した。NHKは政治的に自由だと感じていたとあり、それは裏返せば特にここ数年の不自由さを匂わせたようで、私たち視聴者が感じ取っていたものに通じる。『インタビューは自分の能力と準備の深さが試されるもの』。今後のご活躍が楽しみだ。
読了日:08月30日 著者:国谷 裕子
僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意の感想
『世の中で起きていることを「知る」には新聞がベースになり、世の中で起きていることを「理解する」には書籍がベースになります』。歳と共に世界への関心が拡がっており、情報収集力をより正確に高効率にするための参考書として、このプロ同士の対談本は信頼がおける。早速ニュースフィードの入替および追加のほか、実家で取っている地元紙にも目を通すこと(以上「知る」域)、地元書店の大型店舗を定期的に訪れること、本は迷ったら買うこと(以上「理解する」域)を自らに課す。どれも好奇心に拍車をかけそうで、どうなることやら。
読了日:08月29日 著者:池上 彰,佐藤 優
ペット・セマタリー〈下〉 (文春文庫)の感想
「アビか」。ジャドですら抵抗しきれなかった忌まわしい力に、ルイスが勝てるわけがない。シャイニングのジャックが息子を留めるべく、できうる限り抵抗したのに対し、ルイスは愛故の弱さ全開、息子を取り戻したい一心で忌まわしい者の望みを叶える。ルイスに事を遂げさせるべく吹き荒れた風が、成就した瞬間に止む描写はなんとも言えない。そこで決着はつき、2軒の家が空になることは確実になったのだから。
読了日:08月27日 著者:スティーヴン キング
ミツバチ―飼育・生産の実際と蜜源植物 (新特産シリーズ)の感想
自家製蜂蜜を味わう生活に憧れて。蜜蜂を飼う前にまず「花暦」をつけると良いそうだ。年間を通して蜜蜂が蜜や花粉を採れる蜜源植物が行動圏内にあるか。足りない場合は休耕地や庭に蜜源植物を植える方法もあり、蜜蜂に蜜や花粉を供給する一方、土地を緑化し、花で人の目を楽しませるなど良いこと尽くめ。ただし、自然の理に沿って生きている蜜蜂を飼うには相当の手数がかかる。悩むなぁ。温和な蜜蜂が怒って刺すのは巣箱を蹴り倒してしまったときとか、熊にとって蜜蜂は最高のご馳走で、見つかったが最後全部食べられてしまうとか、体験談が現実的。
読了日:08月27日 著者:角田 公次
不可触民―もうひとつのインド (知恵の森文庫)の感想
インドではレイプ犯罪が多い。不可触民出身の大統領が誕生した。そのような報道を見ても、知識がなければ何も思わなかった。1981年当時、インド人の4人に1人は不可触民だった。不可触民はカースト制度外の民で、アンタッチャブル、ダリットと呼ばれる。ヒンズー教の長い宗教的慣習に基づいた差別は根深く、人を人と思わない残虐さだ。最も清浄とされるブラーミンが私利私欲のため率先して不可触民を蔑み、犯し、虐殺し、罪に問われなかった。直視し得ない描写が続く。これが人か。『必ずわたしたちのことをあんたの国の人に告げてください』。
読了日:08月24日 著者:山際 素男
怪獣記 (講談社文庫)の感想
また存在しそうにないものを探しに行っちゃって、と思いきや、意外すぎる展開になる。しかもこんなに笑わせられるとは油断していた。亀さん笑ってごめんね。さて、あり得ないはずのジャナワールを目撃してしまったら人はどう反応するか。その現象が興味深い。目撃者の感覚と非目撃者とのズレ。目撃者の態度は『困惑しているから、みんなでへらへらするしかな』く、目撃証言は必然的に曖昧になるのだそうだ。自分が見ているものが何かわからない、とは確かに不思議な体験だろう。トルコという地域柄、クルド系民族の話題も外せない。続編を望む。
読了日:08月21日 著者:高野 秀行
村上海賊の娘 下巻の感想
おもしゃないんはお前じゃ七五三兵衛。地方の島で育った若い景の無知故の軽挙は、呆れられても侮蔑されるべきではない。七五三兵衛が景に向けた眼差しは唾棄に値する。家を守ることを知っているええ歳こいた男のくせに、見抜く目はないわ表情を装うこともできんわ、身内でないとはいえ、一度は惚れんとした女やろ。そなな男にええ女は惚れん。つまり、景の涙は感傷や。腹立ちに興を削がれたが、『阿呆な娘の一途さ』加減が良い。戦国の理はわからん。男の理もわからん。ただ、それらの理は現代の家業の考え方に確実に通じているとわかる。
読了日:08月20日 著者:和田 竜
小さな会社でぼくは育つ(しごとのわ)の感想
新社会人向けの心構え指南が大半を占める。優しい説明で、先生のお話を聴くようだ。そうだ。学校を出たての新社会人には、これらの初歩を教わる機会は社会システムに組み込まれておらず、いわんや中小企業では知っていて当たり前に振舞われる。こんなことすら若い頃は知らなかったということを、今の私は忘れている。さて、大企業に勤めることだけが正解とは限らないとするならば、中小企業で働くことの可能性や価値観を提示できなければならない。既にあるはずのそれは何か、だ。『強い個性や意見を持った、能動的な若者』を許容する力は磨きたい。
読了日:08月19日 著者:神吉直人
21世紀の戦争論 昭和史から考える ((文春新書))の感想
半藤氏と佐藤氏の知識が相乗する対談は無敵だ。半藤氏は戦前戦後の記録や取材から、佐藤氏は元外交官としての見識から、歴史と世界を縦横に語る。以て現代を見るに、気になる兆候があるようだ。度々武力行使や自衛隊定義の報道が出るが、歴史を顧み、持てる手段を総活用し、戦争以外で解決する気概があれば日本は戦争せずに済むだろう、と思いきや、人間は愚かだ。群れをつくる人間の習性は派閥や閉じた組織を生み、責任を取らない体制と情報の遮断を起こす。今の防衛省、外務省の人材は戦前よりさらに劣化しているという。戦争はまた起きるね。
読了日:08月18日 著者:半藤 一利
村上海賊の娘 上巻の感想
来月の今治旅行に向けての予習として。醜女だ悍婦だ物欲しげだと、年頃の女主人公を描写するのにあんまり露骨で嫌になるも、これはまあ、伏線らしい。島の人物関係も面白いが、彼女が大坂に向かってからは俄然勢いを増す。七五三兵衛、いい男! 惚れるわー。泉州の男の気質は知らないが、土佐の男に似ていると思った。つまりは愛嬌のある男で、母性本能をくすぐり、品がないのになぜか愛さずにいられない魅力を持っている。人物の視点と史実の俯瞰を繰り返し、物語は進む。終盤にお出まし、御大信長はイメージに違わぬ奇矯さ。いざ下巻。
読了日:08月16日 著者:和田 竜
社長ほど楽しい仕事はない---三代目社長が考えた、成功する事業継承40のルールの感想
著者は大企業の社長でもカリスマ社長でもない、華のない製造業の、一中小企業の社長だという。こういう本は珍しいと思い読んでみた。日本の企業の99.7%は中小企業で、その数だけ社長はいる。その一人なればと親近感を持って読み始めたが、全く入り込めない。言葉がスピーチ原稿のようにきれいすぎる。もっと、自身の肚の底を煮詰めたような言葉が欲しかった。思ったのは、事業承継にあたって新しい経営者が絵を描かなければ会社は進んでいかないということだ。おそらく決断ができない。その先には、魅力のない会社があるだけだろう。
読了日:08月10日 著者:金子 智樹
死すべき定め――死にゆく人に何ができるかの感想
『人は一度きりしか死ねない』。私の祖父母の晩年はいずれも本人の意に反した。家族は皆仕方がないと思い、自分は違う死に方をと願っている。この本はアメリカの現状を扱っているが、日本も似た状況だ。治療、介護と称して家に帰れず、拘束され、児戯を強要される。老い、または病。死は確実に正常に訪れる。ならば『人生の完璧な終わり方』は自分で選ぶと強く強く決めた。身体の自由を失い、死へ向かう過程でも、環境次第で苦痛を和らげ、満足できる事実がある。安全第一ではない。自分の時間の有限を理解し、死が迫る前に話し合うことは肝要だ。
読了日:08月07日 著者:アトゥール・ガワンデ
ペット・セマタリー〈上〉 (文春文庫)の感想
『ただのアビだよ』とジャドは言った。その心中や如何に。ミクマク族のこの特別な地のことを、誰もが誰かに言わずにいられない。ジャドですらついに抗いきれなかったこの力は、呪いなんだろう。『人の心の土壌は、もっとかたいものだよ、ルイス。人はそこになんでも植えられるものを植える。そしてそれを大事に育てる』。ゼルダのことだって呪いだ。呪いは人の弱さにつけ込むけれど、人として弱さを持っていることは当たり前のことだ。だからこそこの物語は怖い。ルイス一家にとって最も幸せな場面で上巻は終わる。不吉な予感は最高潮である。
読了日:08月01日 著者:スティーヴン キング
注:
はKindleで読んだ本。
素敵な本屋さんに出会いました。
ドキドキの正体は、「期待」。
本屋さんになにかを期待することなんて、ずいぶん長いこと忘れていました。
行って面白そうな本に出会えなかったらがっかりするから、
割り切った気持ちでしか行かなくなっていました。
読みたい衝動を的確に突いてくる選本。
次も大いに期待して行きたいと思います。

積読本92冊(うちKindle本18冊)。

8月の読書メーター
読んだ本の数:13

「クローズアップ現代」キャスター時代に区切りをつける。番組の歴史を辿りながら、報道番組やキャスターの意義を問い続ける内容だ。23年。キャスター着任の契機は巡りあわせながら、関係者皆の熱意と姿勢によって「クローズアップ現代」は『社会知の集積』に達した。NHKは政治的に自由だと感じていたとあり、それは裏返せば特にここ数年の不自由さを匂わせたようで、私たち視聴者が感じ取っていたものに通じる。『インタビューは自分の能力と準備の深さが試されるもの』。今後のご活躍が楽しみだ。
読了日:08月30日 著者:国谷 裕子


『世の中で起きていることを「知る」には新聞がベースになり、世の中で起きていることを「理解する」には書籍がベースになります』。歳と共に世界への関心が拡がっており、情報収集力をより正確に高効率にするための参考書として、このプロ同士の対談本は信頼がおける。早速ニュースフィードの入替および追加のほか、実家で取っている地元紙にも目を通すこと(以上「知る」域)、地元書店の大型店舗を定期的に訪れること、本は迷ったら買うこと(以上「理解する」域)を自らに課す。どれも好奇心に拍車をかけそうで、どうなることやら。
読了日:08月29日 著者:池上 彰,佐藤 優

「アビか」。ジャドですら抵抗しきれなかった忌まわしい力に、ルイスが勝てるわけがない。シャイニングのジャックが息子を留めるべく、できうる限り抵抗したのに対し、ルイスは愛故の弱さ全開、息子を取り戻したい一心で忌まわしい者の望みを叶える。ルイスに事を遂げさせるべく吹き荒れた風が、成就した瞬間に止む描写はなんとも言えない。そこで決着はつき、2軒の家が空になることは確実になったのだから。
読了日:08月27日 著者:スティーヴン キング

自家製蜂蜜を味わう生活に憧れて。蜜蜂を飼う前にまず「花暦」をつけると良いそうだ。年間を通して蜜蜂が蜜や花粉を採れる蜜源植物が行動圏内にあるか。足りない場合は休耕地や庭に蜜源植物を植える方法もあり、蜜蜂に蜜や花粉を供給する一方、土地を緑化し、花で人の目を楽しませるなど良いこと尽くめ。ただし、自然の理に沿って生きている蜜蜂を飼うには相当の手数がかかる。悩むなぁ。温和な蜜蜂が怒って刺すのは巣箱を蹴り倒してしまったときとか、熊にとって蜜蜂は最高のご馳走で、見つかったが最後全部食べられてしまうとか、体験談が現実的。
読了日:08月27日 著者:角田 公次

インドではレイプ犯罪が多い。不可触民出身の大統領が誕生した。そのような報道を見ても、知識がなければ何も思わなかった。1981年当時、インド人の4人に1人は不可触民だった。不可触民はカースト制度外の民で、アンタッチャブル、ダリットと呼ばれる。ヒンズー教の長い宗教的慣習に基づいた差別は根深く、人を人と思わない残虐さだ。最も清浄とされるブラーミンが私利私欲のため率先して不可触民を蔑み、犯し、虐殺し、罪に問われなかった。直視し得ない描写が続く。これが人か。『必ずわたしたちのことをあんたの国の人に告げてください』。
読了日:08月24日 著者:山際 素男


また存在しそうにないものを探しに行っちゃって、と思いきや、意外すぎる展開になる。しかもこんなに笑わせられるとは油断していた。亀さん笑ってごめんね。さて、あり得ないはずのジャナワールを目撃してしまったら人はどう反応するか。その現象が興味深い。目撃者の感覚と非目撃者とのズレ。目撃者の態度は『困惑しているから、みんなでへらへらするしかな』く、目撃証言は必然的に曖昧になるのだそうだ。自分が見ているものが何かわからない、とは確かに不思議な体験だろう。トルコという地域柄、クルド系民族の話題も外せない。続編を望む。
読了日:08月21日 著者:高野 秀行


おもしゃないんはお前じゃ七五三兵衛。地方の島で育った若い景の無知故の軽挙は、呆れられても侮蔑されるべきではない。七五三兵衛が景に向けた眼差しは唾棄に値する。家を守ることを知っているええ歳こいた男のくせに、見抜く目はないわ表情を装うこともできんわ、身内でないとはいえ、一度は惚れんとした女やろ。そなな男にええ女は惚れん。つまり、景の涙は感傷や。腹立ちに興を削がれたが、『阿呆な娘の一途さ』加減が良い。戦国の理はわからん。男の理もわからん。ただ、それらの理は現代の家業の考え方に確実に通じているとわかる。
読了日:08月20日 著者:和田 竜

新社会人向けの心構え指南が大半を占める。優しい説明で、先生のお話を聴くようだ。そうだ。学校を出たての新社会人には、これらの初歩を教わる機会は社会システムに組み込まれておらず、いわんや中小企業では知っていて当たり前に振舞われる。こんなことすら若い頃は知らなかったということを、今の私は忘れている。さて、大企業に勤めることだけが正解とは限らないとするならば、中小企業で働くことの可能性や価値観を提示できなければならない。既にあるはずのそれは何か、だ。『強い個性や意見を持った、能動的な若者』を許容する力は磨きたい。
読了日:08月19日 著者:神吉直人


半藤氏と佐藤氏の知識が相乗する対談は無敵だ。半藤氏は戦前戦後の記録や取材から、佐藤氏は元外交官としての見識から、歴史と世界を縦横に語る。以て現代を見るに、気になる兆候があるようだ。度々武力行使や自衛隊定義の報道が出るが、歴史を顧み、持てる手段を総活用し、戦争以外で解決する気概があれば日本は戦争せずに済むだろう、と思いきや、人間は愚かだ。群れをつくる人間の習性は派閥や閉じた組織を生み、責任を取らない体制と情報の遮断を起こす。今の防衛省、外務省の人材は戦前よりさらに劣化しているという。戦争はまた起きるね。
読了日:08月18日 著者:半藤 一利


来月の今治旅行に向けての予習として。醜女だ悍婦だ物欲しげだと、年頃の女主人公を描写するのにあんまり露骨で嫌になるも、これはまあ、伏線らしい。島の人物関係も面白いが、彼女が大坂に向かってからは俄然勢いを増す。七五三兵衛、いい男! 惚れるわー。泉州の男の気質は知らないが、土佐の男に似ていると思った。つまりは愛嬌のある男で、母性本能をくすぐり、品がないのになぜか愛さずにいられない魅力を持っている。人物の視点と史実の俯瞰を繰り返し、物語は進む。終盤にお出まし、御大信長はイメージに違わぬ奇矯さ。いざ下巻。
読了日:08月16日 著者:和田 竜

著者は大企業の社長でもカリスマ社長でもない、華のない製造業の、一中小企業の社長だという。こういう本は珍しいと思い読んでみた。日本の企業の99.7%は中小企業で、その数だけ社長はいる。その一人なればと親近感を持って読み始めたが、全く入り込めない。言葉がスピーチ原稿のようにきれいすぎる。もっと、自身の肚の底を煮詰めたような言葉が欲しかった。思ったのは、事業承継にあたって新しい経営者が絵を描かなければ会社は進んでいかないということだ。おそらく決断ができない。その先には、魅力のない会社があるだけだろう。
読了日:08月10日 著者:金子 智樹

『人は一度きりしか死ねない』。私の祖父母の晩年はいずれも本人の意に反した。家族は皆仕方がないと思い、自分は違う死に方をと願っている。この本はアメリカの現状を扱っているが、日本も似た状況だ。治療、介護と称して家に帰れず、拘束され、児戯を強要される。老い、または病。死は確実に正常に訪れる。ならば『人生の完璧な終わり方』は自分で選ぶと強く強く決めた。身体の自由を失い、死へ向かう過程でも、環境次第で苦痛を和らげ、満足できる事実がある。安全第一ではない。自分の時間の有限を理解し、死が迫る前に話し合うことは肝要だ。
読了日:08月07日 著者:アトゥール・ガワンデ

『ただのアビだよ』とジャドは言った。その心中や如何に。ミクマク族のこの特別な地のことを、誰もが誰かに言わずにいられない。ジャドですらついに抗いきれなかったこの力は、呪いなんだろう。『人の心の土壌は、もっとかたいものだよ、ルイス。人はそこになんでも植えられるものを植える。そしてそれを大事に育てる』。ゼルダのことだって呪いだ。呪いは人の弱さにつけ込むけれど、人として弱さを持っていることは当たり前のことだ。だからこそこの物語は怖い。ルイス一家にとって最も幸せな場面で上巻は終わる。不吉な予感は最高潮である。
読了日:08月01日 著者:スティーヴン キング
注:

Posted by nekoneko at 13:30│Comments(0)
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