2012年03月01日
2月の読書
トワイライト熱が再発して、またもほかの小説が読めない精神状況になっています。
ここぞとばかり勉強と、積読ノンフィクションの消化と、トワイライト原書をば。

2月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2768ページ
ナイス数:44ナイス
しゃべるねこ、しおちゃんの写真集
しおちゃんと、ティアちゃんと、しんコロさんの写真集。しおちゃんはゴールドの目、ティアちゃんはブルーの目。どちらも真っ直ぐです。いいなぁ、愛されてるな。ゴージャスに見える2匹ですが、しおちゃんは迷い猫、ティアちゃんはシェルター出身なのです。いつまでも幸せに。
読了日:02月25日 著者:しんコロ
人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。
たくさん本を読むといいことあるよ、をビジネス書風に書いてある。察するに、著者の言う「本」はノンフィクション、それも新しめのものを指しており、ミステリやホラーや、ましてやラノベは除外されているように思う。"本を読む人は向上心が強いから、経済的社会的地位が高い人が多い。"うーん、それはどうかな? 本好きが前向きになれるポイントもいくつかある。これを読むと、日がな一日引きこもって本を読む自分をもっと肯定できるかも。
読了日:02月25日 著者:千田 琢哉
犬を殺すのは誰か ペット流通の闇
行政は語りたがらず業界も閉鎖的な中で、これだけの事例を取材された熱意に敬服する。この本は犬に特化し、業者、行政、飼い主、法律と、多面から現状を浮き彫りにしている。二酸化炭素ガスで窒息死=殺処分される犬が年間何万頭いるか私も知っている。しかし著者はさらに深い問題を探り当てている。行政に"在庫処分品"を引き取らせる業者、犬が好きで商売に始めたにも関わらず経営難から感覚が麻痺していく業者、ペットショップがブリーダーを特定できない犬オークションの実態、崩壊した里親事業の例など。説明しきれない。ぜひ読んでほしい。
読了日:02月20日 著者:太田 匡彦
人間というもの PHP文庫
司馬氏の文章に散らばる、物事の本質についての考察が凝縮されているようなお得感で買ってしまった。こういう名文集は読み方が難しい。一文の含蓄深さに感じ入っても、余程貪欲な心持でないと沁みてこないし、物語の中にしっかり根づいてこそ味わいがあるように思う。そもそも司馬氏はなにを書きたくて小説を書いたのかといえば、人物と、人物の目を通して見える日本であると思うのだ。とすれば、名文だけを取り出して読んで、本質をわかったつもりになるのは間違っている。私の失敗。
読了日:02月18日 著者:司馬 遼太郎
ウェブデザイン&レイアウトの見本帳
プロではないので過剰な基礎講座も、高価なソフトでしかできない加工も必要ないが、見栄えよいWebページの発想を知りたい、という動機にぴったりの本。数百種類のページデザインが載っていて、目が楽しい。お洒落。いわばトップダウンで、思い描いたデザインをどうHTMLに落とし込むかはその後の腕の見せどころ。いつも配色で困ってしまうから、カラーチャートや配色パターン、カラーチップが嬉しい。
読了日:02月17日 著者:オブスキュアインク
金色の獣、彼方に向かう
4つの物語。同じ言葉や地名がでるので連作かと思いきや、なんとなく違っている。似ているのは色合いだけで別のもののようだ。「異神千夜」が好き。背景に歴史を置くことで、空間軸と時間軸の大きさを感じさせる。世界観が匂い立つようで、深々と吸い込む。ただ1冊の本としては、連作でないならインパクトが小さい。「竜が最後に帰る場所」が鮮やかで変化に富んでいただけに。私も期待しすぎたかもしれません。
読了日:02月15日 著者:恒川 光太郎
骨の袋〈下〉 (新潮文庫)
上巻に書いた私の印象は、あの全てがもんどりうつように転換した瞬間による。思うに物語の各所に散らばる骨の袋とは実在架空に関係なくて、表層と本質の隙間、ふと意味を見失う空虚な瞬間の人間の見え方みたいなもの。また、それとは別に物語の鍵でもある。ああ、これは母と愛の物語なのだな。鼻の奥がつんとした。そしてマイクは筆を置き、キングは書き続ける。エピローグで書かれる骨の袋は意味が違う。最初に注釈した通り、架空の存在である人物の表現について。キングの小説論であるようだ。
読了日:02月13日 著者:スティーヴン キング
半島へ、ふたたび
いつか読まなければと思い、文庫になるのを待っていた。 蓮池さんのソウル旅行記。ソウルの風習、文化に出会いながら韓国、北朝鮮、日本を比較している。種々の事柄に触れ、北の記憶にも触れている。ただしご自分で書かれているとおり、問題が解決していないため書けないことのほうが多い印象を受ける。拉致された自身の痛みもさることながら、残された家族の痛み、未帰還者の痛みはいかばかりか。赤プリからの夜景の場面が強く印象に残った。
読了日:02月11日 著者:蓮池 薫
この人と結婚するかも (集英社文庫)
妹から借りた本。微妙な年齢にさしかかった独身女の迷走に、諸手を挙げて共感する。全面に漂わせるほろ苦いおかしみが好き。ハッピーエンドではなくとも、ひとつ突破口が開けるところも好き。妄想という病とは別に、その副産物が実は曲者。つまり、初対面に近い相手を結婚するかもしれない相手と決めて見ると、相手の印象は歪んでしまうこと、その歪んだ"相手"とやりとりを続ければ、必ず実物と噛み合わず破綻すること。結婚相手ではないけれど、私はこれが多い。言い換えれば意識過剰、先入観過多。相手をそのまま見るということができないの。
読了日:02月11日 著者:中島 たい子
骨の袋〈上〉 (新潮文庫)
米国で映像化の記事を受けて古本再購入、再読。骨の袋。キングの言う骨の袋とは小説の登場人物のことなのだが、私の中にはずっと、人間そのものが骨の袋であるという印象が残っていた。人間が死んで魂の抜けた体、重たいそれを骨の入った袋であると。骨の袋、という表現は文章のあちこちに出てくるのだけど、架空の人物にも人間にも使われていて、観念的でよくつかめない。下巻へ。突然レイモンド・ギャラティが登場して胸をつかれる。メインの星、我らがレイ。あなたなの? キングのいたずら。
読了日:02月10日 著者:スティーヴン キング
2012年2月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
ここぞとばかり勉強と、積読ノンフィクションの消化と、トワイライト原書をば。

2月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2768ページ
ナイス数:44ナイス

しおちゃんと、ティアちゃんと、しんコロさんの写真集。しおちゃんはゴールドの目、ティアちゃんはブルーの目。どちらも真っ直ぐです。いいなぁ、愛されてるな。ゴージャスに見える2匹ですが、しおちゃんは迷い猫、ティアちゃんはシェルター出身なのです。いつまでも幸せに。
読了日:02月25日 著者:しんコロ

たくさん本を読むといいことあるよ、をビジネス書風に書いてある。察するに、著者の言う「本」はノンフィクション、それも新しめのものを指しており、ミステリやホラーや、ましてやラノベは除外されているように思う。"本を読む人は向上心が強いから、経済的社会的地位が高い人が多い。"うーん、それはどうかな? 本好きが前向きになれるポイントもいくつかある。これを読むと、日がな一日引きこもって本を読む自分をもっと肯定できるかも。
読了日:02月25日 著者:千田 琢哉

行政は語りたがらず業界も閉鎖的な中で、これだけの事例を取材された熱意に敬服する。この本は犬に特化し、業者、行政、飼い主、法律と、多面から現状を浮き彫りにしている。二酸化炭素ガスで窒息死=殺処分される犬が年間何万頭いるか私も知っている。しかし著者はさらに深い問題を探り当てている。行政に"在庫処分品"を引き取らせる業者、犬が好きで商売に始めたにも関わらず経営難から感覚が麻痺していく業者、ペットショップがブリーダーを特定できない犬オークションの実態、崩壊した里親事業の例など。説明しきれない。ぜひ読んでほしい。
読了日:02月20日 著者:太田 匡彦

司馬氏の文章に散らばる、物事の本質についての考察が凝縮されているようなお得感で買ってしまった。こういう名文集は読み方が難しい。一文の含蓄深さに感じ入っても、余程貪欲な心持でないと沁みてこないし、物語の中にしっかり根づいてこそ味わいがあるように思う。そもそも司馬氏はなにを書きたくて小説を書いたのかといえば、人物と、人物の目を通して見える日本であると思うのだ。とすれば、名文だけを取り出して読んで、本質をわかったつもりになるのは間違っている。私の失敗。
読了日:02月18日 著者:司馬 遼太郎

プロではないので過剰な基礎講座も、高価なソフトでしかできない加工も必要ないが、見栄えよいWebページの発想を知りたい、という動機にぴったりの本。数百種類のページデザインが載っていて、目が楽しい。お洒落。いわばトップダウンで、思い描いたデザインをどうHTMLに落とし込むかはその後の腕の見せどころ。いつも配色で困ってしまうから、カラーチャートや配色パターン、カラーチップが嬉しい。
読了日:02月17日 著者:オブスキュアインク

4つの物語。同じ言葉や地名がでるので連作かと思いきや、なんとなく違っている。似ているのは色合いだけで別のもののようだ。「異神千夜」が好き。背景に歴史を置くことで、空間軸と時間軸の大きさを感じさせる。世界観が匂い立つようで、深々と吸い込む。ただ1冊の本としては、連作でないならインパクトが小さい。「竜が最後に帰る場所」が鮮やかで変化に富んでいただけに。私も期待しすぎたかもしれません。
読了日:02月15日 著者:恒川 光太郎

上巻に書いた私の印象は、あの全てがもんどりうつように転換した瞬間による。思うに物語の各所に散らばる骨の袋とは実在架空に関係なくて、表層と本質の隙間、ふと意味を見失う空虚な瞬間の人間の見え方みたいなもの。また、それとは別に物語の鍵でもある。ああ、これは母と愛の物語なのだな。鼻の奥がつんとした。そしてマイクは筆を置き、キングは書き続ける。エピローグで書かれる骨の袋は意味が違う。最初に注釈した通り、架空の存在である人物の表現について。キングの小説論であるようだ。
読了日:02月13日 著者:スティーヴン キング

いつか読まなければと思い、文庫になるのを待っていた。 蓮池さんのソウル旅行記。ソウルの風習、文化に出会いながら韓国、北朝鮮、日本を比較している。種々の事柄に触れ、北の記憶にも触れている。ただしご自分で書かれているとおり、問題が解決していないため書けないことのほうが多い印象を受ける。拉致された自身の痛みもさることながら、残された家族の痛み、未帰還者の痛みはいかばかりか。赤プリからの夜景の場面が強く印象に残った。
読了日:02月11日 著者:蓮池 薫

妹から借りた本。微妙な年齢にさしかかった独身女の迷走に、諸手を挙げて共感する。全面に漂わせるほろ苦いおかしみが好き。ハッピーエンドではなくとも、ひとつ突破口が開けるところも好き。妄想という病とは別に、その副産物が実は曲者。つまり、初対面に近い相手を結婚するかもしれない相手と決めて見ると、相手の印象は歪んでしまうこと、その歪んだ"相手"とやりとりを続ければ、必ず実物と噛み合わず破綻すること。結婚相手ではないけれど、私はこれが多い。言い換えれば意識過剰、先入観過多。相手をそのまま見るということができないの。
読了日:02月11日 著者:中島 たい子

米国で映像化の記事を受けて古本再購入、再読。骨の袋。キングの言う骨の袋とは小説の登場人物のことなのだが、私の中にはずっと、人間そのものが骨の袋であるという印象が残っていた。人間が死んで魂の抜けた体、重たいそれを骨の入った袋であると。骨の袋、という表現は文章のあちこちに出てくるのだけど、架空の人物にも人間にも使われていて、観念的でよくつかめない。下巻へ。突然レイモンド・ギャラティが登場して胸をつかれる。メインの星、我らがレイ。あなたなの? キングのいたずら。
読了日:02月10日 著者:スティーヴン キング
2012年2月の読書メーターまとめ詳細
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Posted by nekoneko at 17:43│Comments(0)
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