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オーナーへメッセージ

2012年03月19日

今年の初島は小豆島

日曜、思い立って、小豆島へ。
実は独りで島へ渡るのは初めてです。
車窓から見た道を、あえて記憶を頼りにてっくてっく歩きました。

尾崎放哉記念館。
今年の初島は小豆島
思ったより広い南郷庵(みなんごあん)。
晩年の1年弱住まい、句をつくった場所。
呑まれる酒があったし、訪ねてくる友人もいたようだ。
それにしても独りでこれは広いやな。
昨日は月に一度のお茶会の日だったようで、館内には10人近くの人。
想像していた静けさも侘しさもあったもんじゃない(笑)。
おいしいお茶とお菓子をごちそうになりました。

続いてMeiPAMへ。
こちらも月一度の朝いちマルシェの日。わ、にぎやか♪
案内を受けて展示室に入ると、こちらは独り占め状態の静かな空間。
この歳になって言うのもなんだけど、他人のいる空間でなにかに集中するのは苦手。
独りはありがたい。好きなように過ごせました。
今年の初島は小豆島

すぐに忘れてしまうお年頃なので備忘録。

MeiPAM02 合田のぞむ木彫展
動物、いのちが一貫した主題。
生体である題材に、木という素材をひとひねりして使っているのが不思議な作品。
薄暗く照明した古い倉庫の中で独り座り込んで対峙すると迫力がある。
黒目はないんだけど、前方へ刺すようななにかがある。
野生なのか細っこくて、重量感有り余る体躯の線ではない。
それでも、確実に殺られそうななにかに、おたおた後ろを振り向いてしまう。

MeiPAM03 柳生忠平妖怪絵圖
かぼそのような名のあるものから、名もなくそこにあるものまで、眺めて飽きない。
この1年、"命"を考えるうえで私が想像してきた象徴は骨、最後まで残る実存だった。
その最大限削り落とされた線に対して、このぶわぶわとした感触の目玉のある玉は対照的。
これはなにかと問われれば困るもの。実存を突き詰めて残る間隙、余り。
そう感じるのは、日本的な民間信仰や考え方に既に毒されているからか。
つらつら考えていると突然照明が消えて私は飛び上がってしまった!

芸術のための芸術じゃなくて、命を派生させた芸術、私は受け取りやすくて好き。
この二つの展示はどこかで繋がっていると感じるのだけど、うまく言えず。
文芸とは違って、言葉は満額、自分の中から取り出さないかんのやわね。
MeiPAM01が次の展示になったら、もう一度回りたい。
次は道に迷わないわよ!

帰りのフェリーでは朝いちマルシェでいただいたクッキー、これが遅い昼ごはん。
今年の初島は小豆島

約10,700歩ぶんの独り。
不思議なのは独りを満喫するとき、人とうまく関わっていけること。
関わりたいと、また思えるようになること。

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Posted by nekoneko at 11:46│Comments(0)
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