2014年11月01日
2014年10月の読書
10月は、これは人生の糧になると思える本に3冊も出会えた。
きっと私は変わろうとしている。
だからといって試験勉強そっちのけで本に耽ってよい訳ではないし、
ひと月に21冊も買ってよい訳でもない。
積読本108冊。気になっている本381冊。

2014年10月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
アメリカのめっちゃスゴい女性たちの感想
どの女性もそれぞれにめっちゃスゴい。その活躍の場は多岐にわたり、彼女は勇ましく闘う。男や国家権力に負けない。社会的ステイタスの高い女性もそうでない女性もセレクトされていて、元気をもらえる小読み物集。ちなみに町山ワールド常連のサラはセレクトされていません。
読了日:10月31日 著者:町山智浩
先生はえらい (ちくまプリマー新書)の感想
早速リアル本を入手再読。先生は先生だから偉い。大人だから私の知らない事を知っていて当たり前。当時そう思っていた。だから学校の教師には丁寧に接しても、人として交流しなかった。それは私にとって大きな損失だったろう。また先生とは教職だけを意味しない。『先生の中には、私には決して到達できない境位がある』と思いこめる存在こそが師。本人に本当にそれだけの知見があるかは関係なく、私が勝手に「師」の中に知を見、真実を見て学ぶ結果、真の師となるのだ。それは敬意の副産物としての渇望と謙虚の成せる技だ。世界は巧くできている。
読了日:10月29日 著者:内田樹
先生はえらい (ちくまプリマー新書)の感想
~がよくわかる。と私は感想にしょっちゅう書くけれど、そのなんと傲慢なことか! わかると断じた時点で私の思考、考察は終わってしまう。同様に、私は他人をだいたいわかるものと推定することで、そこから深く理解する努力を放棄し、自らを外界と遮断してきたのだ。この本すごい。と中高生をはるか昔に終えた私は思う。脱線する話もそれぞれに面白く、かつ内容をわかりきれなくて、でもわかりたいと欲求するがために手元に置きたい1冊。
読了日:10月28日 著者:内田樹
貴様いつまで女子でいるつもりだ問題の感想
30代独身女あるあるで済ませてはもったいない。自分だけの悩み、自分の個性と思っているものは、たぶん自分だけのものじゃない。多かれ少なかれ同感する者皆、時代の申し子だ。もしもなにか苦しいことがあるならキーワードが目に飛び込んでくるはずだから、それを唱えて変わればいい。それでも。せっかく練り上げたはずの平穏な心持ちを、どうでもいいオスのクソ本能とやらにかき乱された時の憤懣やるかたなさといったらどうしようもない。女である、とは面倒なものじゃの。あー早く40歳になりたい。そしていつかは#iksBBAに。
読了日:10月27日 著者:ジェーン・スー
ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)の感想
破壊力が半端でない。ぞくぞくする。女はいつから女になるのか。私が努めて回避しようとしていた、間違いなく女になるべき少女の嫌らしさ。あれらは日常の中で、女性の本分を獲得するためのステップだったのか。そのステップを間違えず踏んだ者だけが、ねじれない暮らしを手に入れることができたのか。そして女はいつまで女でいられるのか。彼女らが大人になったあたりで熱をクールダウンさせながら、著者が一人一人の女を念入りに描き分けていたことに気づく。そして、女を見る男たちのそれぞれ違った目にも。この底知れぬ感覚は凄い。
読了日:10月25日 著者:姫野カオルコ
老人と海 (新潮文庫)の感想
海の上に独り。漁師であればずっと当たり前に海に出ていたのだし、海亀や鳥もいて孤独ではない。と言いながら、なにより象徴的なのは「あの子がついていてくれたらなあ」という大きな独り言だ。鮫に喰いちぎられていくマカジキの肉と、否応なく失われていく男の活力が重なる。それにしても、この小説には一切母性がない。町も風もそういう優しさは持たない。女性も出てこない。アメリカでは、海すら母なる海ではないのだな。
読了日:10月24日 著者:ヘミングウェイ
事物はじまりの物語 (ちくまプリマー新書)の感想
作家が幾ばくかでも歴史に沿わせた小説を書くならば、それにつながる史実を遡り調べる作業を伴う。そして、たとえばこの本のように事物のはじまりを遡り調べる作業は、小説にも匹敵する物語を発掘発見させることがままある。スキーの章などは、著者が時間を遡るずつ新しい発見とエピソードが語られ、一つの小説のようだった。そこがプリマーとして、若い読者に面白さを発見させたいところか。
読了日:10月20日 著者:吉村昭
パラダイス・ロスト (角川文庫)の感想
D機関に翳りは見えず。タイトルからなんらかの喪失を予想して今か今かと身構えながら読んだけれど、単に失楽園の訳だったみたい。相変わらずばたばたとしてやられていく敵の敗北ストーリー。
読了日:10月15日 著者:柳広司
ぼくらはそれでも肉を食う―人と動物の奇妙な関係の感想
肉食、ペット、闘鶏、動物実験とアニマルライツ。主にアメリカにおける人間と動物の様々な関係についてまとめられている。人間と動物の関係において論理は一貫し得ない、が結論である。生物学的、文化的、歴史的等諸要因が入り交じり、分析は難しいとか。ただ、事実を知ることは大切。今、日本で起きている活動はこれらの波が伝わってきていると考えられる。ひとりひとりが自ら知って選択するべきであるということ、なおかつ日本には日本の文化、生命観があるということに留意すべきであろう。装画、ムツゴロウさんの絵が素敵。
読了日:10月14日 著者:ハロルドハーツォグ
天災と日本人 寺田寅彦随筆選 (角川ソフィア文庫)の感想
私たちは過去を繰り返している。気づいて愕然とする。だって内容が現代にも通じすぎる。地震も津波も、碑を建てても危険な場所に家を建てないよう取り決めても、災害のない数十年のうちに忘れ去ってしまう。そして災害が起これば未曾有だ予測不能だと嘆き立てるのだ。犠牲は悲しいことだが、過去の記録に同じことが書いてある。古来から天災と向き合い続けてきた民族の知。残念ながら、現行政の方向性とは一致しない。現代技術は災禍を激化させるのか? 少なくとも人間を過信、油断させるのは間違いない…。
読了日:10月12日 著者:寺田寅彦
獣の奏者 2王獣編 (講談社文庫)の感想
『人という生物が生みだしている行為の網の目』の中で『自分が演じさせられる役割』を、セィミヤは理解している。祖母のハルミヤがそうであったように、自由はなくとも賢く選び、いずれ立派な真王となるだろう。片やエリンが自由でお気楽かというと全くそうではなく、曲がり角を曲がった先の運命を、自らの信じたひと筋のことにすがりながら懸命に生きたのだ。運命は誰にとっても曲がり曲がったものなのかもしれない。なのにお前は部屋で日がな転がって何を為しておるのだと叱咤される。この物語は生きることそのものを描いているから凄いのだ。
読了日:10月12日 著者:上橋菜穂子
獣の奏者 1闘蛇編 (講談社文庫)の感想
異世界の物語に引き込む力のなんと強いことか。か弱いエリンのこれから生きる先から目が離せない。大人は、たとえ自分の子供でなくとも、幼き者を守り育てる責務がある。上橋さんの哲学は健在。
読了日:10月12日 著者:上橋菜穂子
ダブル・ジョーカー (角川文庫)の感想
視点は組織や国の内へ外へ自在に置かれ、結城"魔王"の身辺だけが不可侵地帯として浮き上がる。存在感も増している。スパイ要素に組織内のしがらみも加わり、前作より複雑になって読み応えアップ。ブラックバードの不穏さは次作への布石か。終戦が近づく。
読了日:10月9日 著者:柳広司
飼い喰い――三匹の豚とわたしの感想
育てた豚を潰して喰うルポ。お涙頂戴はなし。感情が揺れることはあれど、潰して喰うという結論は変えなかった。著者は世界の屠畜を取材した経歴を持ち、命が肉になる瞬間には慣れていると言う。豚飼いと並行して飼料工場や市場なども取材し、日本の養豚の仕組みが見渡せる。著者の動機は、他者の命を奪って生きる人間の業との折り合いであり、旨い肉を要求しながら安価を求め、屠殺を忌む風潮への違和感である。淡々と豚の死を描きながら、強い思いを抱えていたと知り感動した。同じ違和感を感じる読者として、私はこの本に心から感謝する。決めた。私は国産の豚肉を食うぞ。豚に敬意を、そして日本の畜産が良い方向へ向かうことを願って。そして生産者と処理者に正当な対価を払うためには、どのように購入するのが良いのか考え続ける。
読了日:10月6日 著者:内澤旬子
99%の人がしていない たった1%の仕事のコツの感想
報連相、会議、メール、文書作成、コミュニケーション、時間、チームワークと分けて解説。目新しい気づきは得られなかったが刺激にはなった。ビジネスパーソンならいつかは気づくはずで、「99%の人がしていな」くはないと思う。若手向けかと。
読了日:10月5日 著者:河野英太郎
坂本ですが? 2 (ビームコミックス)の感想
風が吹き抜ける。狭苦しいはずの校内で常に予想外の方向へかわす坂本ワールドの広がりが、そんな気分にさせるのだろう。楽しんだ。
読了日:10月4日 著者:佐野菜見
坂本ですが? 1 (ビームコミックス)の感想
坂本君に否応なく癒される。たまに出る2ページぶち抜きの決めシーンが細かくつくりこまれていて楽しい。ついこちらまで挙動不審になりそうだ。
読了日:10月4日 著者:佐野菜見
バークレー白熱教室講義録 文系のためのエネルギー入門の感想
各再生可能エネルギーの可能性を文系学生に教授する概論の中にも、著者の専門であるシェールガスがコストとCO2削減において優と強調されている。環境汚染を抑えながら採掘を進めることが国益とするアメリカの方向性が見える。個人的にはネガワット、スマートグリッド、バイオマスが鍵だと思う。日本は面積も消費電力量も少ないのに、なぜ変革が難しいのだろう。地球温暖化。地球は確かに温暖化している。だが大気中に0.1%もない二酸化炭素に全て原因づけられる理由が私には理解できない。グラフの完全相関、それだけで結論づけてよいのか。
読了日:10月3日 著者:リチャード・A・ムラー
注:
はKindleで読んだ本。
きっと私は変わろうとしている。
だからといって試験勉強そっちのけで本に耽ってよい訳ではないし、
ひと月に21冊も買ってよい訳でもない。
積読本108冊。気になっている本381冊。

2014年10月の読書メーター
読んだ本の数:18冊

どの女性もそれぞれにめっちゃスゴい。その活躍の場は多岐にわたり、彼女は勇ましく闘う。男や国家権力に負けない。社会的ステイタスの高い女性もそうでない女性もセレクトされていて、元気をもらえる小読み物集。ちなみに町山ワールド常連のサラはセレクトされていません。
読了日:10月31日 著者:町山智浩


早速リアル本を入手再読。先生は先生だから偉い。大人だから私の知らない事を知っていて当たり前。当時そう思っていた。だから学校の教師には丁寧に接しても、人として交流しなかった。それは私にとって大きな損失だったろう。また先生とは教職だけを意味しない。『先生の中には、私には決して到達できない境位がある』と思いこめる存在こそが師。本人に本当にそれだけの知見があるかは関係なく、私が勝手に「師」の中に知を見、真実を見て学ぶ結果、真の師となるのだ。それは敬意の副産物としての渇望と謙虚の成せる技だ。世界は巧くできている。
読了日:10月29日 著者:内田樹

~がよくわかる。と私は感想にしょっちゅう書くけれど、そのなんと傲慢なことか! わかると断じた時点で私の思考、考察は終わってしまう。同様に、私は他人をだいたいわかるものと推定することで、そこから深く理解する努力を放棄し、自らを外界と遮断してきたのだ。この本すごい。と中高生をはるか昔に終えた私は思う。脱線する話もそれぞれに面白く、かつ内容をわかりきれなくて、でもわかりたいと欲求するがために手元に置きたい1冊。
読了日:10月28日 著者:内田樹


30代独身女あるあるで済ませてはもったいない。自分だけの悩み、自分の個性と思っているものは、たぶん自分だけのものじゃない。多かれ少なかれ同感する者皆、時代の申し子だ。もしもなにか苦しいことがあるならキーワードが目に飛び込んでくるはずだから、それを唱えて変わればいい。それでも。せっかく練り上げたはずの平穏な心持ちを、どうでもいいオスのクソ本能とやらにかき乱された時の憤懣やるかたなさといったらどうしようもない。女である、とは面倒なものじゃの。あー早く40歳になりたい。そしていつかは#iksBBAに。
読了日:10月27日 著者:ジェーン・スー

破壊力が半端でない。ぞくぞくする。女はいつから女になるのか。私が努めて回避しようとしていた、間違いなく女になるべき少女の嫌らしさ。あれらは日常の中で、女性の本分を獲得するためのステップだったのか。そのステップを間違えず踏んだ者だけが、ねじれない暮らしを手に入れることができたのか。そして女はいつまで女でいられるのか。彼女らが大人になったあたりで熱をクールダウンさせながら、著者が一人一人の女を念入りに描き分けていたことに気づく。そして、女を見る男たちのそれぞれ違った目にも。この底知れぬ感覚は凄い。
読了日:10月25日 著者:姫野カオルコ


海の上に独り。漁師であればずっと当たり前に海に出ていたのだし、海亀や鳥もいて孤独ではない。と言いながら、なにより象徴的なのは「あの子がついていてくれたらなあ」という大きな独り言だ。鮫に喰いちぎられていくマカジキの肉と、否応なく失われていく男の活力が重なる。それにしても、この小説には一切母性がない。町も風もそういう優しさは持たない。女性も出てこない。アメリカでは、海すら母なる海ではないのだな。
読了日:10月24日 著者:ヘミングウェイ

作家が幾ばくかでも歴史に沿わせた小説を書くならば、それにつながる史実を遡り調べる作業を伴う。そして、たとえばこの本のように事物のはじまりを遡り調べる作業は、小説にも匹敵する物語を発掘発見させることがままある。スキーの章などは、著者が時間を遡るずつ新しい発見とエピソードが語られ、一つの小説のようだった。そこがプリマーとして、若い読者に面白さを発見させたいところか。
読了日:10月20日 著者:吉村昭


D機関に翳りは見えず。タイトルからなんらかの喪失を予想して今か今かと身構えながら読んだけれど、単に失楽園の訳だったみたい。相変わらずばたばたとしてやられていく敵の敗北ストーリー。
読了日:10月15日 著者:柳広司

肉食、ペット、闘鶏、動物実験とアニマルライツ。主にアメリカにおける人間と動物の様々な関係についてまとめられている。人間と動物の関係において論理は一貫し得ない、が結論である。生物学的、文化的、歴史的等諸要因が入り交じり、分析は難しいとか。ただ、事実を知ることは大切。今、日本で起きている活動はこれらの波が伝わってきていると考えられる。ひとりひとりが自ら知って選択するべきであるということ、なおかつ日本には日本の文化、生命観があるということに留意すべきであろう。装画、ムツゴロウさんの絵が素敵。
読了日:10月14日 著者:ハロルドハーツォグ

私たちは過去を繰り返している。気づいて愕然とする。だって内容が現代にも通じすぎる。地震も津波も、碑を建てても危険な場所に家を建てないよう取り決めても、災害のない数十年のうちに忘れ去ってしまう。そして災害が起これば未曾有だ予測不能だと嘆き立てるのだ。犠牲は悲しいことだが、過去の記録に同じことが書いてある。古来から天災と向き合い続けてきた民族の知。残念ながら、現行政の方向性とは一致しない。現代技術は災禍を激化させるのか? 少なくとも人間を過信、油断させるのは間違いない…。
読了日:10月12日 著者:寺田寅彦


『人という生物が生みだしている行為の網の目』の中で『自分が演じさせられる役割』を、セィミヤは理解している。祖母のハルミヤがそうであったように、自由はなくとも賢く選び、いずれ立派な真王となるだろう。片やエリンが自由でお気楽かというと全くそうではなく、曲がり角を曲がった先の運命を、自らの信じたひと筋のことにすがりながら懸命に生きたのだ。運命は誰にとっても曲がり曲がったものなのかもしれない。なのにお前は部屋で日がな転がって何を為しておるのだと叱咤される。この物語は生きることそのものを描いているから凄いのだ。
読了日:10月12日 著者:上橋菜穂子

異世界の物語に引き込む力のなんと強いことか。か弱いエリンのこれから生きる先から目が離せない。大人は、たとえ自分の子供でなくとも、幼き者を守り育てる責務がある。上橋さんの哲学は健在。
読了日:10月12日 著者:上橋菜穂子

視点は組織や国の内へ外へ自在に置かれ、結城"魔王"の身辺だけが不可侵地帯として浮き上がる。存在感も増している。スパイ要素に組織内のしがらみも加わり、前作より複雑になって読み応えアップ。ブラックバードの不穏さは次作への布石か。終戦が近づく。
読了日:10月9日 著者:柳広司

育てた豚を潰して喰うルポ。お涙頂戴はなし。感情が揺れることはあれど、潰して喰うという結論は変えなかった。著者は世界の屠畜を取材した経歴を持ち、命が肉になる瞬間には慣れていると言う。豚飼いと並行して飼料工場や市場なども取材し、日本の養豚の仕組みが見渡せる。著者の動機は、他者の命を奪って生きる人間の業との折り合いであり、旨い肉を要求しながら安価を求め、屠殺を忌む風潮への違和感である。淡々と豚の死を描きながら、強い思いを抱えていたと知り感動した。同じ違和感を感じる読者として、私はこの本に心から感謝する。決めた。私は国産の豚肉を食うぞ。豚に敬意を、そして日本の畜産が良い方向へ向かうことを願って。そして生産者と処理者に正当な対価を払うためには、どのように購入するのが良いのか考え続ける。
読了日:10月6日 著者:内澤旬子

報連相、会議、メール、文書作成、コミュニケーション、時間、チームワークと分けて解説。目新しい気づきは得られなかったが刺激にはなった。ビジネスパーソンならいつかは気づくはずで、「99%の人がしていな」くはないと思う。若手向けかと。
読了日:10月5日 著者:河野英太郎

風が吹き抜ける。狭苦しいはずの校内で常に予想外の方向へかわす坂本ワールドの広がりが、そんな気分にさせるのだろう。楽しんだ。
読了日:10月4日 著者:佐野菜見


坂本君に否応なく癒される。たまに出る2ページぶち抜きの決めシーンが細かくつくりこまれていて楽しい。ついこちらまで挙動不審になりそうだ。
読了日:10月4日 著者:佐野菜見


各再生可能エネルギーの可能性を文系学生に教授する概論の中にも、著者の専門であるシェールガスがコストとCO2削減において優と強調されている。環境汚染を抑えながら採掘を進めることが国益とするアメリカの方向性が見える。個人的にはネガワット、スマートグリッド、バイオマスが鍵だと思う。日本は面積も消費電力量も少ないのに、なぜ変革が難しいのだろう。地球温暖化。地球は確かに温暖化している。だが大気中に0.1%もない二酸化炭素に全て原因づけられる理由が私には理解できない。グラフの完全相関、それだけで結論づけてよいのか。
読了日:10月3日 著者:リチャード・A・ムラー
注:

Posted by nekoneko at 13:02│Comments(0)
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