< 2025年04月 >
S M T W T F S
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
オーナーへメッセージ

2015年02月01日

2015年1月の記録

去年感銘を受けたルポの著者さんにお会いする機会を得た。
ルポから感じ取ったその方の思いを、お会いして確信した。
大事なところをうまく感じ取れていたとわかったことも、
お会いして話したことと同じくらい嬉しかったのかもしれない。
戴いたサインは私の宝物。

積読本107冊。気になっている本384冊。

ブック

2015年1月の読書メーター
読んだ本の数:17冊

本屋さんのアンソロジー (光文社文庫)本屋さんのアンソロジー (光文社文庫)感想
本屋で展開する短編小説アンソロジー。私は坂木司に一票を入れます。誉田さんには、それはずるいで賞を献呈。楽しみました。アリスをはじめ、作家が本を売る場としての本屋に対するシビアな思いが垣間見えて、感じるところがありました。読メにはちょっと書けないな(笑)。
読了日:1月31日 著者:大崎梢

プロメテウスの罠 6プロメテウスの罠 6感想
震災は続く。元の生活に戻れない人はまだ不自由な生活を強いられている。とはいえ、早や4年。もう戻れない、という感覚が避難者に芽生えて当然にも感じる。記憶も変容を広げる。「元の生活」ではなく、落ち着いた新しい生活を始められるよう、心から願う。もちろん、行政の欺瞞、不行届きは早急に改められるべき。イノブタ問題に心が痛む。人間は加害者だ。
読了日:1月31日 著者:朝日新聞特別報道部 ファイル

早く正しく決める技術早く正しく決める技術感想
この本がわかりやすいのは、ビジネスとして、人と人のあり方として根本の大切なことを言っているからだ。それも拍子抜けするほどシンプルな次元に整理されている。なんだそんなことか、と思うけれど、それができていないから今の歪みがあるのだと納得できる。自分にとっての課題、会社にとっての課題等、会社の規模を問わず活かし方を考えられる内容だ。さらりと出てくる例が出口氏の教養深さを窺わせて格好いい。
読了日:1月31日 著者:出口治明 ファイル

私の身体は頭がいい (文春文庫)私の身体は頭がいい (文春文庫)感想
内田先生の武道論炸裂。持てる視点のいろいろから論を展開し、武道を模索される楽しげな雰囲気が伝わる。読んでいるこちらも眠気が飛ぶ程。『身体を細かく割る』ことにより『他者から送られる響きを聴き取る』。言っていることがわかりそうでわからない。ということがわかったので、よし。身体運用について日本人が持っていた知識と理解が失われた経緯、形稽古の意味についての考察が面白い。いずれ、『身体が蔵している底知れない可能性と謎に対する敬意と想像力』は忘れずに在ろう。2002年、守先生文中に現る。この縁、大切にしたい。
読了日:1月30日 著者:内田樹

死者の書死者の書感想
「これは恋愛小説である」と小耳にはさんだ発言を手掛かりに挑戦した。それが全てではないが、おかげで楽しんで読めた。耳慣れない言葉が多い。Kindle内蔵の辞書では追いつかない。先人の書から会得した膨大なる語彙から的確な言葉を選ぶ、その小説全体へ及ぼす深みが凄い。そしてそこへ交じるからこそ擬音語がやわらかく沁みる。しっとしっと。つた。つた。つた。はた はた ゆら ゆら。ゆら はたた。人の域を超えた郎女と死者の佇まいに対比されて、大伴家持のキャラが凡俗で可笑しい。
読了日:1月28日 著者:折口信夫 ファイル

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え感想
すんなり読める。今までに読んだ自己啓発書や実用書の中に、思想の支流があったからだと思う。シンプルかつ普遍的な思想であるが故に、大きな影響力を持つのだろう。それらを通じて私にも根付いているのだ。individual psychology。精神と身体、理性と感情、意識と無意識全体としての個。自らが個としてつながり整っていれば、世界へ積極的にかかわっていくことができる。そう考えれば、武道にもつながる。おもしろい。出会うのは、今でなければならなかった。『人生における最大の嘘、それは「いま、ここ」を生きないこと』
読了日:1月28日 著者:岸見一郎,古賀史健 ファイル

世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)世界屠畜紀行 THE WORLD’S SLAUGHTERHOUSE TOUR (角川文庫)感想
「飼い喰い」へ続く、屠畜を考える紀行。なぜ飼い喰うに至ったか納得できる。食べるために動物を屠る。肉を食べる人間には当たり前なのに、殺す行為を忌み、職人を軽蔑する風潮は何故か。各文化を廻り、体感し、考察する。それでも命や異文化のこと全て解る訳ではない。解ったこと、知ったことを基に自身の見解を固める。そのうえで周囲がドン引きしようと惑わず飛び込む強い意志が内澤さんの格好良さだ。ご本人にお会いする機会を得た。これらのルポを薄情と捉える向きもあるかもしれない。しかし私は深い愛あってのルポと信じられた。嬉しかった。
読了日:1月25日 著者:内澤旬子

1分間ドラッカー 最高の成果を生み出す77の原則1分間ドラッカー 最高の成果を生み出す77の原則感想
ドラッカーの金言に解釈を足したエッセンス本。ビジネス本をある程度読んできた人間には「ほなこた知っとるわ」な内容であり、自分に変わる気がないのならせっせ読んだところで時間の浪費にしかならない。『知識は本の中にはない。本の中にあるものは情報である』。自戒。
読了日:1月24日 著者:西村克己 ファイル

パリ流おしゃれアレンジ! 3 靴からはじまる着こなしの魔法パリ流おしゃれアレンジ! 3 靴からはじまる着こなしの魔法感想
シリーズ第3弾は靴に特化。種類ごとのパターンとラインから、選ぶべき靴を選ぶ目を養わせてくれる。流行りではなく、こんな根本的なポイントに気を留めたこと、今までなかったのではないかしら? 相変わらず、米澤さんのイラストはキュートで、かわいく、かっこよく、そして潔くあろうと決意させてくれる。そう、体の「太さ」でなく「張り」を見せるのだ。夜中にもかかわらず靴箱を開けてごぞごぞ物色。そして思う。今すぐ実地訓練に行きたい。
読了日:1月19日 著者:米澤よう子

二十五の瞳 (文春文庫 ひ 26-1)二十五の瞳 (文春文庫 ひ 26-1)感想
私の読書歴からは、この小説は怪作と呼びたい。語りたい愛をふっ飛ばす勢いで世界情勢に熱弁をふるい、味わいのない言葉を洪水のように流す。小豆島の風物を綿密に取り入れながら、「二十四の瞳」の引用以外、方言に再現の気配はなく、島の空気がない。なにより、どういう展開やこれはと叫びたいアイデア先行のごっちゃ感。小豆島は買収、殺害、罹災、爆発等々踏んだり蹴ったりである。好きにはなれんわ。なぜ小豆島だったのか。今週末のトークイベントでしっかり聞いてきたい。後注:表紙は内澤旬子さんと言われて知る。
読了日:1月18日 著者:樋口毅宏

身体のいいなり (朝日文庫)身体のいいなり (朝日文庫)感想
大病も怪我も知らない私の、精神もまた健康の自信がある。著者特有の一線を引いた感触の文章で、しかし激しいはずの体感をぼんやり想像するしかできないのはもどかしい。このエッセイには二つの軸がある。女性性との折り合い、そして意志と身体の闘いだ。ぎしぎし軋んでいた身体が当人も驚く変化を見せる。気持ちいい感覚は、身体が本来あるべき姿へ解放されていく証拠。体のいいなりになることは、人生で遅かれ早かれ人間が身に取り戻すべき転換点なのだと思う。それにしても、なんとあの三匹の豚を飼いながら書かれた連載とはその底力に驚く。
読了日:1月17日 著者:内澤旬子

保健所犬の飼い主になる前に知っておきたいこと保健所犬の飼い主になる前に知っておきたいこと感想
活動しているともうどれも当たり前になっていて、飼い主になりたい相手がなにをわからないかがわからない、または活動内容を聞かれて一口に説明できなくてもどかしい、そんな思いをする。それらを文章にまとめると、事例を含むとはいえこの厚さになるのかと感心。よくまとめられているので、犬の飼い主になりたい方にお勧めです。猫の場合も譲渡の方法や条件はおおむね同じ。ただ、生態の異なる生き物なので、アドバイスは違ってきます。あと、都市部と地方ではいくつか問題点にずれがあると感じた。
読了日:1月12日 著者:片野ゆか

テロルのすべて (徳間文庫)テロルのすべて (徳間文庫)感想
もし日本人が対米テロを起こすとしたら。その仮定の醜悪さに顔をしかめつつ想像してみることで、すべてか一部か考え至ることは確かにある。テロリストの論理であれば、日本人にはテロを起こす理由と可能性がある。テロ実行に知力は関係ない。一神教への狂信もいらないかもしれない。我が身を歴史から意図的/非意図的に切り離す、半端な知識とご都合主義の欺瞞。そしてそれはどの国にもある。怒りを注ぎ足せばテロリストは完成、なのかもしれない。ただ、嫌米も反日も政府や時代に侵された流感のようなもの。どこかお粗末だと思うのはなぜだろう?
読了日:1月11日 著者:樋口毅宏 ファイル

邂逅の森 (文春文庫)邂逅の森 (文春文庫)感想
年始早々にこのような良い小説に出会えて私は嬉しい。明治維新後、欧米の思想や経済が流れ込み、古人の伝えを守ってきた日本は大きく変わり始めた。その最中にある日本の、日本人の良さを描いた小説だと思う。いや、日本とは呼ばないほうがしっくりくるか。国家とは別次元にある「この国」の良さ。それが今ほとんど失われつつあることが、途轍もなく残念だ。いや、今も名残は残っている。その良さへの回帰。それが今始まっていると、感じるのは錯覚か、あるいは私の願望だろうか。
読了日:1月11日 著者:熊谷達也

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)感想
オール太宰。今までの巻の中で、最も熱を感じる1冊であったと思う。しかし後書きに特段思い入れは語られておらず、私の錯覚だろうか? あるいは、登場人物に自身の気持ちを入れ込んだからだろうか? ここには、物質としての本へのこだわりだけではない、太宰や物語への、潰えない思いが人物に描かれていると感じた。そう、人は斯様に自らを投影するもの。だからこそ物語をリアルに感じ、語ることができる。さあ、ここが転機。物語はどこへ流れ着くのか。
読了日:1月10日 著者:三上延

出版禁止出版禁止感想
小説というよりロールプレイングの謎解きをDSでやってるみたいな、説明のための無味な文章。トラップがあるのだろうな、と気取りながらもじっくり読む気にならないのは、著者の作戦か。この女のなんと気味の悪いこと。
読了日:1月6日 著者:長江俊和

ロング・マルシュ 長く歩く 〔アナトリア横断〕ロング・マルシュ 長く歩く 〔アナトリア横断〕感想
仏人がシルクロード徒歩踏破を企んだ。まずアナトリア、つまりトルコ国横断。ここにはトルコとクルドの混乱がある。危険回避のため街ごとにメモを本国へ送る念の入れようで、西から東へ記録は克明過ぎる程、深く再現される。旅する。歩く。また、交流する。もてなす。その意味を思う。無知と貧困による略奪の危機。だからといって隔絶された村に人格者や知恵者がいないことにはならない。彼の得た事実に、私の価値観や定義づけが揺らぐ。いずれ、も少し腐らしたほうがええんちゃうかと思うフランス男のジャーナリスト魂ではある。この先も供しよう。
読了日:1月4日 著者:ベルナール・オリヴィエ


注:ファイルはKindleで読んだ本。


同じカテゴリー(読書)の記事画像
2024年の総括
2024年8月の記録
2024年2月の記録
2023年の総括
2023年6月の記録
2023年3月の記録
同じカテゴリー(読書)の記事
 2025年2月の記録 (2025-03-01 10:54)
 2025年1月の記録 (2025-02-01 17:00)
 2024年の総括 (2025-01-07 16:59)
 2024年12月の記録 (2025-01-07 14:34)
 2024年11月の記録 (2024-12-04 10:16)
 2024年10月の記録 (2024-11-01 15:39)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
2015年1月の記録
    コメント(0)