したことログ。

土曜、朝から豊島へ渡る予定をしていたところに地震が起きた。
翌朝港まで出るも、なんと集合時間を間違え船に乗り損ねた。
この海は、津波がやってきた海とつながっている。
あてどなく眺める、ほとんどいつもどおりの光景。


なのに、いつにない虚脱感。
物事を楽しむことへの後ろめたさ。
夜半過ぎまでテレビニュースを観続け、朝もまずテレビをつける。
私ひとりが観ても観なくても、事無きを願っても願わなくても、
事態は悪くなるばかりなのに気にせずにいられない。
どうぞ一人でも多くの方が無事にいますように。
ご家族と会えますように。

翌日こそはと、先だってから予定していたセミナーのために高知へ。
でもこれも物事が噛み合わない。
ＪＲに乗るつもりが時間を過ごしてしまう、
ＥＴＣカードを持たずに高速に乗る、
最も料金の高いランクの駐車場に駐車する…。
だめだ、こんな気分ではなにをしてもだめ。

気分を奮い立たせて日曜市の通りへ出る。
生活している人たちの活気があって楽しい。
野菜は間違いなく新鮮で、皆堂々と売られている。
立派な生姜とか、コロンとした手づくり蒟蒻とか買いたくなる。
しかしセミナー会場に持ち込むのも気が引けて断念。
これも今思えば失敗だった。買っとけばよかった。

評判のひろめ市場へふらりと入る。
日本ではない気がするくらいの雑ぱくな空間に目眩がする。
なによりこの匂い…入ったのは間違いだった気がする。
背徳の誘惑に勝てなかった。
「かつお飯定食と酔鯨ください！」


少し高知城の下をうろうろする。
上まで登る時間はないから、陽を浴びながら下からぼんやり眺める。
堂々として、無骨でありながら美しい。


やっとやる気充電でセミナー会場へ。
３つの講演目。
・歳をとったペットの飼養体験から生まれたアドバイス
・県行政の取組みの現状況
・栄養学の視点からのフードについての概論


まず、自分には知らないことがたくさんある、ということを知る。
謙虚に学ぶ姿勢が、大人になると実は難しいと思う。
ペットの老化や、種類あるフードの実質的な違いについて、
知識を増やすことができた。来た甲斐があった。
内容をレポートするつもりが、量が多くて挫折断念。

高知県行政については悪い印象が先行していた。
自身なにかのテレビ番組でグラフを見た気がする。
職員の方に見せていただいた今年の見通しは明るく、
これが本当なら高知県の動物愛護は劇的に変わる！
すごいなぁ。
なにより職員の方の力強い口調が希望を膨らませる。
意気揚々と帰ってきた。